フェデラル エクスプレス コーポレーション(米国:以下、フェデックス)は、日付指定配送が可能な越境EC事業者向け輸送サービス「フェデックス・インターナショナル・コネクト・プラス(FICP)」の対象地域を拡大します。現在は日本からアジア太平洋地域内への発送が可能ですが、米国および欧州の仕向地へも発送が可能になりました。
FICPのサービス強化は、フェデックスがアジア太平洋地域から米国と欧州への越境ECの成長を支援する取り組みの一環です。アジア太平洋地域のEC市場は、2023年から2030年までの間に年平均17.6%成長し、2030年には13兆2,090億ドルに達すると予測されています[1]。日本と中国は、アジア太平洋地域におけるECの最大の市場であるとともに、それは中小企業に大きなビジネスチャンスをもたらしています[2]。今回のサービス対象地域拡大により、日本、中国、香港の越境EC事業者は、購入者に対し米国や欧州向けの多くの荷物を2~3営業日で配送でき、価格に見合った価値のある国際配送ソリューションを提供できるようになりました。
FICPを利用する越境EC事業者とEC購入者に対する、主な利点は次の通りです。
付加価値:EC事業者は競争力のある価格で指定日配送を利用でき、EC購入者それぞれのニーズに合う配送を魅力的な価格で提供することができます。
柔軟性と管理:個人宅への配送に加え、購入者は数ある受取場所から柔軟に荷物を受け取ることができます。また、配達日や配達場所を容易に変更でき、利便性が高まります。
シームレスな統合:オンラインおよびオフラインの双方で、出荷プロセスを自動化するソリューションにより、越境EC事業者はペーパーレスな業務を実現できます。
安心感:荷物追跡機能により、越境EC事業者と購入者は、荷物の輸送状況を配送の全過程を常に確認することができます。
フェデックスのアジア太平洋地域 マーケティング&カスタマーエクスペリエンス担当上級副社長のサリル・チャリは、次のように述べています。
「FICPは、迅速な配送とコスト効率の最適なバランスを評価するEC事業者から高い評価を得ています。フェデックスは、各事業者の個別のニーズに合わせた包括的な物流ソリューションの提供に注力しており、FICPのサービス強化は、他のデジタルサービスと連携することで、お客様を支援し、活発なアジア太平洋地域のEC市場の継続的な成長を促進します」
日本におけるフェデックスの代表者、マネージング ディレクターの久保田 圭は、次のように述べています。
「越境EC市場の成長に伴い、さらに多くの日本の中小企業がテクノロジーを活用して海外の購入者との接点を簡素化しています。日本の中小企業のうち、54.1%が海外展開にECを活用しているか、活用を検討しており、38.3%が越境ECを好ましいチャネルであると認識しています[3]。今後の事業拡大先として米国は1位、EUは4位であり[4]、FICPのサービス強化により迅速で、信頼性があり費用対効果の高い輸送ソリューションを提供することができ、中小企業のビジネス成長機会の提供にも繋がります」
フェデックスは、エンドツーエンドの越境ECソリューションを提供することで、事業者の注文処理を簡素化・効率化し、購入者には利便性と信頼性を提供しています。フェデックスは先だって日本と中国の越境EC市場参入を支援するハンドブックを発行しました。また、個人宅向け配送に写真付き配達証明(FedEx Picture Proof of Delivery:PPOD)を導入し、越境ECで取引される荷物の個人宅向け配送を強化しています。これは、越境ECの成長を支援し、サービスをデジタル化し、顧客体験を向上させるフェデックスの継続的な取り組みの一環です。
FICPは、通関手続きを含む日時の指定が可能な国際配送サービスとして、高い信頼性を提供するサービスです。荷物の追跡、配送受領者への通知、FedEx Delivery Manager® Internationalによる配送オプションの柔軟な変更などの充実したサポートにより、越境EC事業者の顧客となる消費者のオンライン注文に関わる可視性、管理性、そして利便性を大幅に向上させます。
フェデックス・インターナショナル・コネクト・プラスの詳細については、こちらをご覧ください。
[1] 規模、シェア、予測、および傾向でみたアジア太平洋EC市場分析(meticulousresearch.com)
[2] アジア太平洋地域のEC - 統計と事実|Statista
[3] 2023年度|ジェトロ海外ビジネス調査日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査, p.21
[4] 2023年度|ジェトロ海外ビジネス調査日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査, p.27