シンガポール、2024年11月12日—フェデラル エクスプレス コーポレーション(米国:以下、フェデックス)は、韓国の金浦市にあるライフサイエンスセンターを拡張しました。この施設強化は、既存(シンガポールと日本)のライフサイエンスセンターとともに、アジア太平洋地域全体で急成長するヘルスケア産業を支える、先進機能を備えた強固な物流ネットワークに対する需要の高まりに対応するものです。
韓国のライフサイエンスセンターは、従来の施設の約3倍となる2,288平方メートルの広さを誇ります。マイナス150℃からプラス25℃まで対応する5つの温度管理エリアがあり、医薬品のコールドチェーン輸送要件に常に適合するよう、24時間365日体制で監視されています。同施設は医薬品供給における品質管理と安全管理に関する実践規範(Korea Good Supply Practice:KGSP)の認証を取得しており、ヘルスケア業界特有の品質および規制要件に準拠しています。また、温度管理された保管および管理機能の他に、国内外の輸送ニーズに対応する設備も備えます。
フェデックスはこの機能拡大により、ライフサイエンス物流の専門性を強化し、治験薬(IMP)、生物学的サンプル、バイオ医薬品を含むヘルスケア関連貨物をシームレスかつ確実に輸送するとともに、製薬および臨床試験を実施するフェデックスのお客様が、患者の治療や対応に専念できるようサポートします。
アジア太平洋地域の医薬品市場は、2028年までに2 ,900億米ドルに達すると見込まれています [1]。また、同地域は世界の臨床試験の約50%を担っており[2] 、医薬品研究開発におけるその役割は世界的にもますます重要になりつつあります。ヘルスケアおよび製薬業界のお客様は、その製品の効能を維持するために精密な温度管理サービスを必要としており、フェデックスは、数十年にわたる経験を基に、専門的なヘルスケアおよび臨床試験ソリューションに関する専門性を提供しています。フェデックスは国際輸送ネットワークやカスタマイズされた緊急輸送サービスに加え、韓国、シンガポール、日本(東京)、インド(ムンバイ)、米国(メンフィス)、オランダ(フェルドホーフェン)に置くライフサイエンスセンターを、グローバルネットワークとして繋いでいます。さらに世界に130を超えるコールドチェーン施設を含む広範なヘルスケアインフラを有し、国内外を通じて輸送貨物の温度を一定に保つよう、体制を整えています。
フェデックスのアジア太平洋地域社長、カワール・プリットは、次のように述べています。
「アジア太平洋地域のヘルスケア分野は人口動態の変化、インフラ投資、また急速な技術進歩を背景に、かつてないスピードで進化しています。フェデックスは、長年にわたりヘルスケア分野で培ってきた専門知識や広範なグローバルネットワーク、そして独自のソリューションを駆使し、この成長を後押しします。我々は最先端の施設やAIを活用したスマート物流への戦略的投資を通じて、ヘルスケアのサプライチェーンを再構築し、地域全体のライフサイエンス研究とビジネス革新の未来を切り拓いていきます」
フェデックスのヘルスケア輸送ソリューションの一つであるFedEx Clinical Care は、時間や温度に影響を受けやすいヘルスケア関連貨物に対応した包括的な輸送ソリューションです。このサービスは、温度管理梱包材、高い優先度での扱いと通関、センサーを利用したリアルタイム追跡による24時間365日の監視と介入などの専門機能を活用し、24時間から48時間以内の迅速な配送を保証します。
韓国では、フェデックスの臨床サプライチェーンへの貢献が認められ、Korea Biopharma Excellence Awards 2024(コリア バイオファーマ エクセレンス アワード2024)において「Innovation in Clinical Supply Chain Logistics(臨床サプライチェーンロジスティクスの革新)(英文)」を受賞しました。8月には、ヘルスケア関連貨物をはじめとする重要貨物の管理・可視性を高める革新的な監視・介入ソリューションFedEx Surround®を発表しました。
[1] Pharmaceuticals - APAC|Statista市場予測
[2] APACが世界の臨床試験の50%を牽引:GlobalData最新レポートより|ノボテックCRO (novotech-cro.com)