シンガポール、2025年7月 14日 – フェデラル エクスプレス コーポレーション(米国:以下、フェデックス)は、関税制度の不確実性や通関審査の強化など、変化する貿易環境のなかでアジア太平洋地域の企業を支援しています。フェデックスは、法規制の変化や貿易情勢の変動への柔軟な対応に向けたお客様へのウェビナーを継続的に開催してきました。ウェビナーにはアジア太平洋地域の市場から6,500名以上の参加登録があり、このようなガイダンスへの高いニーズが明らかになりました。
国際貿易の円滑化に豊富な実績を持つフェデックスは、ビジネスの動向や意識の変化をいち早く捉える立場にあります。
フェデックスのウェビナー参加者のうち、約3分の1 (29%) はサプライチェーン戦略の見直しを予定していないと回答しました。
過半数(52%)は、今後12カ月以内に貿易の不確実性への対応としてサプライチェーンの多様化を検討しています。
約5分の1(19%)は、すでに多様化に向けた取り組みを進めています。
企業は、継続的な関税の不確実性(41%)とコスト上昇(29%)を、サプライチェーンの多様化を推進要員と主要な障壁の両方として挙げています。
これらの洞察は、通関をめぐる課題に対応し、サプライチェーンのレジリエンスを高めるうえで、ベストプラクティスや貿易の専門知識を活用することの重要性が高まっていることを示しています。
フェデックス アジア太平洋地域 マーケティング&カスタマーエクスペリエンス担当上級副社長のサリル・チャリは次のように述べています。「規制の変遷、貿易フローの変化、そしてデジタルによる変革が進む現在の貿易環境においては、レジリエンスが戦略的に不可欠な要素です。多くの企業が大きな戦略転換を前に『様子見』の姿勢を取るなか、将来に備える企業は、柔軟であるために投資し、イノベーションを取り入れ、信頼できるパートナーと連携して変化を先取りしています。」
フェデックスの包括的なサービスで実現する、シームレスなフェデックス体験へのベストプラクティス
規制の不確実性が続く中、企業はますます厳格化する通関審査に対応できる体制を整える必要があります。フェデックスが提供するデジタル貿易ツールやカスタマイズされたソリューションガイドを含む包括的なサービス群を活用することで、企業は遅延を最小限にし、予期せぬコストを回避し、業務効率を維持することができます。
1. 専門的なガイダンスの活用の推奨
- 「FedEx U.S. Tariff Hub」など信頼できる情報源で、関税、通関方針、必要書類に関する専門家のアドバイスを定期的に確認する。
- 「FedEx Trade Solutions」のような、個別の貿易コンサルティング、差し迫った課題へのアドバイザリーソリューション、継続的なコンプライアンス支援を活用。
2. スムーズな通関に必要な情報の収集
- 明確で正確な商品説明の記載:素材、用途、数量、原産国などの具体的な情報を記載。
- 正確なHSコードの使用:すべての輸送書類に正確なHSコード(統計品目番号)を記載。フェデックスが提供開始した「Customs AI Tool」の利用で、正確なHSコードを取得し、コンプライアンス対応を簡易化が可能。
- 製造者コード(MIDコード)の記載:特に繊維製品や衣料品は、航空貨物運送状とコマーシャル・インボイスの両方にMIDコードを記載することで、円滑な通関手続きが可能。
- フォーマル通関に対する要件の準備:フォーマル通関の手続きには、荷受人の雇用者識別番号(EIN)または社会保障番号(SSN)の記載が必要。記載がない場合は遅延や返品の原因にとなる可能性がある。
3. カスタマイズされたデジタルツールの活用
- 「FedEx Global Trade Manager」などのツールを活用することで、関税・消費税の試算、該当する関税の特定、必要な貿易情報へのアクセスが可能。
- 貿易データの電子提出が可能になる 「FedEインポートツール」(中国ではiClear)は、ペーパーレスで迅速な通関処理が実現し、遅延リスクが軽減。
4. 強固なグローバルネットワークを持つ信頼できる物流パートナーを選ぶ
- フェデックスの包括的な所定日配送サービスは、スピードと競争力ある価格を両立し、企業の成長を支援します。
- フェデックスは、アジア太平洋地域の貿易を支援するためのインフラへの投資を継続しています。強力なアジア域内ネットワークに加え、シンガポールとアンカレッジ間の直行便を新たに開設し、東南アジアと米国間の輸送時間を短縮しました。さらに2024年11月には、中国・広州のアジア太平洋地域ハブとインドのバンガロール、そして欧州のリエージュおよびパリを結ぶ新航路も開設しました。この便は週5便運航し、アジア域内および欧州間の接続性を高めています。
国際的な貿易動向が絶えず変化する中、フェデックスは貿易に関する専門知識と通関手続きの能力、そして革新的なデジタルソリューションを通じて、企業が通関の複雑性に自信を持って対応し、新たなビジネスチャンスを確実に捉えることを支援しています。
最新の関税政策に関する情報や、フェデックスが提供する各種ソリューションとサポートの利用については「FedEx U.S. Tariff Hub」を確認ください。
調査データについて
フェデックスは、2025年4月にオーストラリア、中国、インドネシア、マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムにおいて米国関税に関するウェビナーを実施しました。現在の貿易環境に対する意識は、ウェビナー終了後に実施された任意回答形式のオンライン満足度調査の一部として集計されました。