Asia Pacific (Japanese)

第三世代の「オービス空飛ぶ眼科病院」が香港を初訪問

フェデックスが寄付した航空機が世界中で失明予防を推進するための新技術を披露

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香港発、2016年9月27日―非政府組織(NGO)のオービス(Orbis)と、国際総合航空貨物輸送会社フェデックスは本日、中国の瀋陽で初の失明予防の取り組みを実施した後、第三世代の「オービス空飛ぶ眼科病院(Orbis Flying Eye Hospital)」を香港に初就航させたと共同発表しました。10月2日までの香港訪問では、機体に搭載されたさまざまな最新設備を見学できるガイド付きツアーが開催され、一般の人々がオービスによる失明予防の取り組みを学べるようになっています。

6年以上をかけて作られた新しい「空飛ぶ眼科病院」は、世界で唯一の移動ティーチング・ホスピタルです。機体のMD-10航空機は、長年にわたりスポンサーを務めるフェデックスにより寄付されました。この航空機を「空飛ぶ眼科病院」に変えるため、フェデックスの航空機メンテナンスチームを含む数百人が、航空電子工学、病院工学、技術および臨床医療などの分野で専門知識を提供しています。この航空機は最新のモジュール設計を採用し、3D技術と生中継機能を備え、オービスとそのボランティアチームがより多くの医師、看護師、医療プロフェッショナルに、視力回復のためのトレーニングを提供できるようになっています。

オービス・インターナショナルの最高開発責任者(CDO)であるポール・フォレスト氏は次のように述べています。「『空飛ぶ眼科病院』は、世界中が一つになって失明予防に取り組むというオービスのミッションにおいて不可欠な役割を担います。教師、代表者、提唱者の役割に相当するこの強力なツールは、オービスの長期にわたるグローバルイニシアチブとともに変化を後押しします。」さらにフォレスト氏は出発セレモニーにおいて、オービス香港に対する多くの寄付者とスポンサーのたゆまぬ支援に心からの感謝を表明しました。「第三世代の『空飛ぶ眼科病院』により、オービスが多くの人々と共有する失明予防の取り組みに新たな局面が開かれ、回避できる失明を永久に排除するという夢の実現に大きく一歩近づくことができました。」

フェデックスは33年以上にわたり、2,200万ドル以上の寄付と現物支給を通じてオービスを支援してきました。今年6月には、避けられる失明を排除する新たな取り組みを支援するため、資金面、物流面、運営面において5年間で537万5,000ドルを提供すると発表しました。

フェデックス香港およびマカオ担当マネージングディレクターのアントニー・リョンは次のように述べています。「フェデックスはオービスの失明予防の取り組みを支援できることを誇りに思っています。新しい『空飛ぶ眼科病院』は今後、多くの人々にメリットを提供するでしょう。フェデックスはオービスのグローバルスポンサーとして、眼科医を対象にしたフェデックス フェローシップ プログラムのスポンサーも務めており、世界中のオービスプログラムに重要な医療用品を届け、『空飛ぶ眼科病院』を操縦するボランティアパイロットを派遣しています。」

「空飛ぶ眼科病院」は今年の9月、香港訪問に先立ち、中国の瀋陽で初めての失明予防ミッションを実施しました。フェデックスのボランティアパイロットであるデイビッド・ブリザードとマイケル・フラッドが瀋陽から香港までのフライトの操縦を務めました。

オービスは30年以上にわたり、多くの国が高品質のアイケアを重視し、地域社会に提供するために必要なスキルとリソースを確立できるよう支援してきました。オービスには30ヵ国から400人を超える専門医療ボランティアが参加し、病院と「空飛ぶ眼科病院」の両方を拠点として、地域の医療チームに対して患者ケアの品質および安全基準に重点を置いたトレーニングを提供しています。