Asia Pacific, Middle East & Africa (AMEA)

フェデックス・コールドチェーンセンターをメンフィスに開設

最先端の設備により、日本と米国およびその他の国際市場間における
ヘルスケア関連貨物輸送能力を強化

国際総合航空貨物輸送会社であるフェデックス エクスプレス(フェデックス、本社所在地:東京都千代田区、北太平洋地区担当副社長:氏家 正道)は、米国テネシー州メンフィスのフェデックス エクスプレス ワールドハブに、フェデックス・コールドチェーンセンターを開設しました。7,710平方メートルにおよぶ同施設は、温度に敏感なヘルスケア製品や生鮮品貨物を保温するよう設計されており、フェデックスの国際コールドチェーンネットワークおよびヘルスケアソリューションの提供に必要な役割を担います。

これにより、アジア太平洋地域と米国およびその他の世界各地の間で、重要かつ温度管理が必要な製品を出荷されるお客様には、より広い輸送の可能性を提供できます。世界各地において人命を救う製品を完全な状態ですぐに利用できるように保つため、コールドチェーンを必要とするヘルスケア関連事業の売上は、年間1,300億ドルに上ります[1]。アジア太平洋地域におけるヘルスケア関連のコールドチェーン物流は、2020年までに2桁の成長が予想されており[2]、それに伴う形で売上の増加も見込まれています。

フェデックスアジア太平洋地域社長のカレン・レディントンは、次のように述べています。「最新のコールドチェーン物流の将来性はアジア太平洋地域のヘルスケア業界に新たな可能性を開いています。数年前までは困難もしくは不可能だったバイオ医薬品など最も敏感な製品を世界各地へ輸送することは以前よりもずっと簡単になっています。最先端の技術を持つフェデックス・コールドチェーンセンター・メンフィスは、世界規模のヘルスケア物流市場を席巻する変革の最前線に、フェデックスをしっかりと位置づけるものです。」

フェデックス・コールドチェーンセンター・メンフィスは、通関保留や荒天候などによって予測できない遅延が生じた場合でも、温度管理を維持するための先進的な機能を提供します。


  • 3種類の温度管理エリア:-25~-10°C(冷凍)、2~8°C(冷蔵)、15~25°C(常温管理)
  • ヘルスケア関連製品とその他の生鮮品(特に食品、生花、海産物)に分かれた専用のエリア
  • リアルタイムの二酸化炭素、湿度、温度モニタリング
  • フェデックスの専任スタッフが24時間体制で現場監視を行う、インターナショナル・ドキュメント・エージェント(IDA)・ステーション
  • 輸送中の温度管理要件を維持するために設計されたフェデックスのサーマル・ブランケット・ソリューションを利用した、貨物のパレット積み、ステージング、ハンドリングおよび解体用エリア
  • ドライアイスの補充および保冷剤の交換
  • 冷蔵環境(2~8°C)にトレイラーが直接アクセスできるクロスドックステーション
  • 正確な温度管理のための2ドア冷蔵室設計


このような専門設備はフェデックスの輸送ネットワークでは初となりますが、小規模のコールドチェーン施設がフランスのシャルル・ド・ゴール空港、ドイツのケルン・ボン空港、そして関西国際空港に備えられています。

フェデックスの温度管理輸送ソリューションの詳細は、http://www.fedex.com/jp/healthcare/temp-control.htmlにてご確認ください。

[1] 「2015年版トップマーケットレポート:コールドチェーン(2015 Top Markets Report: Cold Chain)」アメリカ合衆国商務省国際貿易局、2015年5月

[2] 「2016-2020年版 国際ヘルスケアコールドチェーン物流市場レポートおよび予測(Global Healthcare Cold Chain Logistics Market Report & Forecast (2016-2020)」IMARC Group、2015年9月