世界最大の国際総合航空貨物輸送会社フェデラル エクスプレス(フェデックス、本社所在地:東京都千代田区、北太平洋地区担当副社長:氏家 正道)は、中国で米国間輸送路線を2路線拡充し、中国-北米間のアクセスをさらに拡大する。
1つは韓国・仁川空港を経由する中国・北京と米アラスカ州アンカレッジを結ぶ太平洋横断便で、2つ目は中国・深センとメンフィス スーパーハブ(米テネシー州メンフィス)間の777型フレイターの導入だ。北京-アンカレッジ便は11月1日(月)から月曜日から土曜日の週6便就航し、華北地区と北米とのサービスを拡充する。また、これまでMD11型フレイターを使用していた深センからアンカレッジへの路線は777型フレイターを導入することにより、メンフィスへの直行便が可能となった。深セン-メンフィス便は11月2日(火)から火曜日から金曜日の週4便就航する。
今回の2路線の新サービスは中国―北米間の需要の拡大に対応するものである。華北地区で最大級の貨物輸送拠点である北京では、2010年1-6月の対米貿易額が前年比20.4%増の88億9千米ドルに上っており※1 、中国での輸出入額は前年同期比69.9%増の1,155億米ドルに上っている。 さらに、2010年9月の深センの貿易額は前年同期比29.7%増の336億米ドルだった※2。
「フェデックスは、お客様に北米路線のさらなる拡大とビジネスチャンスの提供に寄与しています。中国は我々にとって重要なマーケットです。今回導入した2つの路線により、フェデックスはネットワークの接続性やオペレーションをさらに強化し、長期的な成長に向けて推進してまいります」とフェデックスアジア太平洋地域社長のデイビッド・L・カニングハム Jr.は語る。
深セン路線への導入により、フェデックスはアジアで4路線目の777型フレイターを就航することとなる。フェデックスでは2010年よりアジアでの777型フレイターの導入を進めており、1月就航の上海-メンフィス便をはじめ、3月就航の香港-メンフィス便、6月就航のシンガポール-関西国際空港-メンフィス便と3路線が既に運航している。環境に配慮した777型フレイターの導入により、フェデックスはこれからも長期的な成長に向けてネットワークと業務の拡大に努めていく。
※1 中国税関総署
※2 深セン税関