Asia Pacific (Japanese)

フェデックス、調査結果を発表
東南アジアがアジア太平洋地域における主要な成長市場

DXが成長を推進する一方、通関手続きが国際貿易の大きな障壁

Southeast Asia Emerges as Top Growth Market for APAC Region, According to New FedEx Survey (1).jpg

シンガポール、2024年4月17日—フェデックスコーポレーション(NYSE:FDX)傘下のフェデックス エクスプレス(以下、フェデックス)は、今後3年間のアジア太平洋地域における中小企業の国際的な成長の可能性を探る、Forbes Insightsと共同で実施した最新の調査レポートの結果を発表しました。 調査では、中小企業のビジネス成長の機会とともに、越境ECが抱える課題も明らかになりました。

今回の調査は、アジア太平洋地域における幅広い産業の中小企業の創業者や経営幹部250人を対象に実施されました。

調査では、回答者の68%がタイ、ベトナム、インドネシアなどの東南アジア諸国に対して最もビジネス成長の可能性があると認識していること、また、経済成長、文化的類似性、地域貿易協定の改善が、ASEAN各市場周辺への楽観的な見方を後押ししていることがわかりました。調査対象者の88%は、今後3年間で顧客基盤の世界規模の拡大を計画している一方で、アジア太平洋地域のビジネスリーダーは、ヨーロッパ、北米、南米市場の提携企業、サプライヤー、顧客とのビジネスに難しさを感じていると回答しました。

アジア太平洋地域内でも、国際ビジネスの機会を実際に獲得するためには克服すべき課題が存在します。回答者の半数近くが、新規顧客の開拓(45%)やグローバル市場での提携企業やサプライヤー確保(42%)よりも、通関手続きへの要件の複雑さと書類作成を高いハードルとして挙げています。調査対象者は、商取引のコンプライアンスに関して社内での知識に限りがあることから、市場ごとに異なる通関規制への対処は依然として複雑さを伴うと回答しています。

フェデックス エクスプレスのアジア太平洋、中東、アフリカ地域社長、カワール・プリットは、次のように述べています。

「調査では、アジアの中小企業にとって現在最も差し迫ったビジネス上の課題は、経済的な逆風と国際競争だと認識されています。東南アジア市場は世界の他地域よりも急速に成長しており、アジア内での取引を中小企業が重視することは自然なことだと言えるでしょう。一方、国際貿易協定が増えているものの、国際市場への参入障壁を乗り越えるには、依然として課題が存在します。複雑な通関規制の対処法を理解するフェデックスを含む専門企業は、中小企業が本来のビジネスに集中できるように支援するパートナーです」

Forbes Insightsでリサーチ部門のエグゼクティブディレクターを務めるロス・ギャニオン氏は、次のように述べています。

「調査結果は、高成長領域や輸出主導型の中小企業が直面する継続的な課題について、貴重な知見をもたらしています。国境コンプライアンスの開放や情報格差の橋渡しに重点を置いた協調的な取り組みは、中小企業のグローバルな成長を促進する重要な鍵となるでしょう」

中小企業にとって最も重要なビジネス上の優先事項(57%)は、顧客体験の向上でした。中小企業の年間IT予算の総収益に対してデジタルトランザクション機能への投資はわずか5%にとどまりますが、分析・機械学習・AI・リアルタイム追跡・可視化ソリューション・従業員のスキルアップのためのテクノロジートレーニングに対してデジタル技術を適用することで、顧客体験に関わる課題への対応に役立つと考えられています。テクノロジーの持つ可能性は明らかで、回答者71%がデジタル戦略の開発あるいは実施が最大の課題だと考えています。これに、セキュリティ上の脅威軽減(65%)、既存システムのアップグレード費用(64%)が続く結果となりました。

専門的なスキルやコストが高価な中で、独自のデジタルツールや自社が使える、または自社に取り込むことができるプラットフォームを持つパートナーを選ぶことで、DXを簡易にすることができます。

フェデックスの研究報告の全内容はアジアの中小企業の戦略を成功に導くためのトレンドに関する詳細なデータを提供しており、以下で確認いただけますfedexcares.com (英文)。