Asia Pacific (Japanese)

フェデックス、柔軟性、業務効率の向上とインテリジェンスによりアジア太平洋地域の成長を支える「フェデックス効果」を示すレポートを発表

2024年度にはアジア太平洋地域の経済に対し、間接的に17億ドルの貢献をもたらす

FedEx Effect1.jpg

シンガポール、2024年10月25日—フェデックス コーポレーション(NYSE:FDX)は、2024年度[1]における同社の世界的な輸送ネットワークと地域社会の繁栄に果たす役割について分析した「グローバル経済への影響に関するレポート(Global Economic Impact Report)」を発表しました。本レポートは、ビジネスの意思決定に関するデータや分析を提供するグローバル企業のDun & Bradstreet社(NYSE:DNB)と共同で作成され、フェデックスが世界中で貨物を動かしアイデアの共有を促進することで生み出される経済成長にもたらす影響を意味する「フェデックス効果」を示しています。

フェデックス コーポレーションの社長兼CEOのラジ・スーブラマニアンは、次のように述べています。
「フェデックスは、すべての人にとってよりスマートなサプライチェーンの構築を目指すため、先進的なデータとテクノロジーを活用してお客様とその顧客に良いサービスを提供し、我々の影響力をもたらしています。『フェデックス効果』とは、卓越したサービス、経済成長、そして我々が生活し働く地域社会への貢献を象徴するものです」

本レポートは、フェデックスが2024年度のグローバル経済に850億ドルを超える直接的な効果をもたらしたことを報告しています。これは、世界の純経済生産の約0.1%にあたります[2]。こうした動向は、フェデックスの輸送ネットワークの規模と、あらゆる規模の企業に対して、物流面でその事業の強化に役立つ革新的なサービスを充実させてきた継続的な取り組みを反映しています。フェデックスは、世界で最も広範な輸送ネットワークを擁し、220を超える国と地域にサービスを提供しています。また、世界5,000ヵ所を超える施設で50万人超を雇用し、1日平均1,600万個の貨物を輸送しています。

アジア太平洋地域への影響
アジア太平洋地域は、経済の中心である日本や中国に加えて、ベトナム、タイ、インドネシアといった発展途上国市場の急成長に伴い、経済活動のハブとして存在感を強めています。フェデックスは、アジア太平洋地域の43の国や地域に広がる空路と陸路のネットワークを通じて、商業活動を促進する上で不可欠な存在です。2024年度には、フェデックスがアジア太平洋地域の輸送・保管・通信分野の純経済生産に約0.2%の直接的な効果をもたらしました。さらに、同地域の経済に対し、推定17億ドルの間接的な貢献をしました。

フェデックスのアジア太平洋地域社長、カワール・プリットは、次のように述べています。
「我々は、アジア太平洋地域が世界経済にもたらす重要な役割と貢献を認識し、その成長を推進することに尽力しています。インフラへの戦略的な投資、および地域内とグローバルなコネクティビティを強化することでアジア太平洋地域を国際投資のハブとして位置付け、新たな成長機会を引き出すためにお客様を支援しています。フェデックスは、世界の貿易へのアクセスを拡大し、経済成長を促進し、地域社会、お客様、そして企業に対する長期的で持続可能な価値を創出し続けています」

アジア太平洋地域の経済におけるフェデックスの影響は拡大を続けています。

  • 貿易フェデックスは、世界中の人々と可能性をつなぐという企業理念を発展させ、市場へのアクセスを促進する貿易政策を継続的に支援しています。ベトナムのような国が機械、半導体、繊維などの世界的な生産拠点として台頭する中で、フェデックスはホーチミンから中国の広州にあるアジア太平洋地域ハブへのフライトを週4便に増便するなど、地域内のアクセスを強化しています。
  • 輸送業務の強化フェデックスは、アジア太平洋地域での拠点の拡大を継続し、シンガポールに新たな地域本社を設立しました。また、深セン国際ゲートウェイを拡張し、貨物の仕分け能力を倍増させました。広州に新設された華南オペレーションセンターでは、現在の広州ゲートウェイの3倍にあたる、1時間あたり最大2万5,000個の荷物や書類を仕分けることが可能です。さらに、台湾の桃園国際空港のFarglory Air Cargo Parkにおいて、フェデックスの積み替えセンターの拡張も計画しています。これらの主要なハブ施設は、効率的で大規模な輸送ソリューションに対する需要の高まりに対応するものです。
  • 持続可能性:フェデックスは、物流施設での再生可能エネルギーの利用、配送車両の電動化、輸送業界全体での採用を目指す自然炭素回収ソリューションの推進に向けた炭素隔離研究などへの投資を続けています。2024年度には、フェデックスはシンガポール、中国、オーストラリアにおいてエネルギー効率に優れた設備を新設し、台湾では電動車両に5台の電動三輪車を追加しました。また、マレーシアからシンガポールへのEV車両による初の国際配送を達成し、新たな歴史を築きました。この252マイルの挑戦は、一般的なディーゼル配送車両と比較して、約220ポンドのCO2排出量を削減し、「マレーシア初の排気量ゼロの国際配送」として、マレーシアの記録認定機関であるMalaysian Book of Recordsに認定されました。
  • サプライチェーン:フェデックスのサプライヤーへの支出は、中小企業市場に多大な貢献をもたらしています。2023年には、アジア太平洋地域におけるフェデックスのサプライチェーンへの支出の68%が中小企業に支払われ、同地域の中小企業の雇用創出に貢献しています。
  • 中小企業:フェデックスは、中小企業の成長の促進と世界に向けた発展を支援し、地域の雇用創出と経済活動を後押ししています。中小企業に特化したポートフォリオ・ソリューションに加え、革新的な起業家を表彰し、その成長を加速させるための資金を提供するSmall Business Grant Programを通じて、中小企業のコミュニティを支援しています。アジア太平洋地域では、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポールから4社が、総額69,000ドルの賞金を受賞しました。中でも、がんを正確に診断することを目標とした非侵襲的検査を開発している、シンガポールのプレシジョン・オンコロジー分野のスタートアップ企業Lucenceは、30,000ドルの大賞を獲得しました。
  • 社会貢献 フェデックスは、世界中での慈善活動、従業員のボランティア活動、無償輸送サービスを提供する取り組みであるFedEx Cares (フェデックス・ケアズ)を通じて、フェデックスがサービスを提供する地域社会を支援しています。2024年度に、NGOや非営利団体との連携に対して行った慈善寄付の総額は5,500万ドル以上に達しました。アジア太平洋地域では、中国の団体に対して使わなくなったユニフォームを寄付したほか、フィリピン工科大学の工学・科学コースに在籍する女性の教育費支援、インドネシアのジャカルタの学生へのコンピューターとソフトウェアプログラムの寄贈、フィリピンでの自転車修理ステーションの設置などを行いました。慈善団体ジュニア・アチーブメント(JA)プログラムでは、各国や地域で青少年の起業家精神を支援しています。また、従業員のボランティア活動として中国とシンガポールでの植樹活動、マレーシアでの都市菜園プロジェクト、オーストラリアでのフードバンクとゴミ収集活動、中国での図書館プログラムといった多くの活動を行っています。

2024年度のFedEx Economic Impact Report(英文)の全文の閲覧、および世界中のコミュニティや地域における「フェデックス効果」の詳細は、こちらをご参照ください。

[1] フェデックスの2024会計年度(2023年6月1日から2024年5月31日)
[2] 2024年度の世界における純経済生産総額は、UNCTAD(国際連合貿易開発会議)を出所とする全体および産業付加価値に基づいており、IMF(国際通貨基金)から発表された経済成長予測を用いています。