シンガポール、2024年3月12日-フェデックス コーポレーション（NYSE: FDX）傘下のフェデックス エクスプレス（以下、フェデックス）は、初の電気自動車（EV）でのマレーシアからシンガポールへの国境を越えた配送を成功させました。今回の試みは「初のゼロエミッションの越境配送」として、マレーシアで注目すべき記録の認定を行う機関であるMalaysian Book of Recordsに、認定されました。また、これは2040年までにカーボンニュートラルな輸送業務を実現するフェデックスの目標を強調するものです。
今回の試みでは2024年2月27日にマレーシアのシャー・アラムにあるフェデックスの営業所からシンガポールのチャンギ国際空港にあるフェデックスの施設まで、406キロメートルをEVが走破し、配送中の充電は、ジョホール州での1回のみでした。EV車両の利用によって、この挑戦では一般的なディーゼル配送車両と比較して、車両からのCO2の排出を約100kg削減しました。
フェデックス エクスプレスのアジア太平洋、中東、アフリカ地域社長、カワール・プリットは、次のように述べています。
「2040年までにカーボンニュートラルな輸送業務を実現するという目標を掲げ我々は、これがロジスティクス業界やその他の業界も含めて、非常に野心的な目標であることを認識しています。ゼロエミッションのオペレーションモデルへの移行を成功させるためには、ラストマイル配送だけでなく、全てのグランドオペレーションを戦略的に考える必要があります。今回の試みは、フェデックスの自社車両電動化プログラムの促進につながり、取り組みの有効性を証明しています」
フェデックスは、この実証実験から得られた知見を将来のオペレーション業務効率の評価に向けて活用していきます。 これは環境に配慮し、車両の運用効率を上げ、お客様に優れたサービスを提供するオペレーションの未来を形成する上で極めて重要です。車両の電動化に加えて、フェデックスは航空と陸送のオペレーション両方で効率的で責任ある資源管理のための独自のアプローチを採用しています。フェデックスでは3つのR、Reduce（削減）・Replace（置換）・Revolutionize （変革）に着目したサステナビリティ戦略があります。具体的には、燃料節約の取り組み・再生可能エネルギーへの投資・持続可能な包装資材の導入などが挙げられ、各国で実行されています。
フェデックスは昨年、クラウドベースのCO2排出報告ツール「FedEx® Sustainability Insights」を導入し、お客様はフェデックスのネットワーク内における貨物輸送の排出履歴にアクセスできるようになりました。お客様はこのデータに基づいて今後の輸送戦略を策定し、環境への影響の軽減を目指すことができます。
フェデックスのサステナビリティの目標については、最新のESGレポート (英文)をご覧ください。