Asia Pacific (Japanese)

フェデックス、フェデックス・パンダ・エクスプレスによる初のジャイアントパンダの往復輸送を完了

ジャイアントパンダをジョージア州アトランタから中国へ、そして中国からワシントン D.C.へ輸送

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シンガポール、2024年10月16日—フェデックス コーポレーションは、米国と中国の間で計6頭のジャイアントパンダを往復2便で輸送したことを発表します。今回の往復輸送は、まず往路でジョージア州アトランタから中国の成都に4頭のパンダを輸送した後、復路で成都からワシントンD.C.へ2頭のパンダを輸送しました。6頭のジャイアントパンダは、フェデックスのボーイング777F型機、「フェデックス・パンダ・エクスプレス」で輸送されました。

フェデックス・パンダ・エクスプレスは、往路において現地時間10月12日にアトランタのハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港から出発し、現地時間10月13日に中国・成都双流国際空港まで4頭のジャイアントパンダを輸送しました。輸送されたパンダは、1999年からアトランタ動物園に居住していたルンルン(メス 27歳)とヤンヤン(オス 27歳)、そして2016年にこの2頭の間に生まれた双子のヤールン(メス)とシールン(メス)です。この4頭のパンダは、無事に成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地に到着しました。

復路では、成都双流国際空港から2頭のパンダをワシントンD.C.のスミソニアン国立動物園とコンサベーション・バイオロジー・インスティテュート(Smithsonian’s National Zoo and Conservation Biology Institute)へと輸送しました。フェデックス・パンダ・エクスプレスは、10月15日に成都を出発し、現地時間10月15日にワシントン・ダレス国際空港に到着、その後パンダのバオリー(オス2歳)とチンバオ(メス2歳))はトラックによる陸路で輸送されました。バオリーは、フェデックスが2023年11月に子パンダのシャオチージーと一緒に中国に輸送したメイシャンとティエンティエンの孫にあたります。

米国から中国へのパンダ輸送の様子

20年以上にわたり、フェデックスは中国政府や世界各国の動物園と協力し、中国と各国間におけるジャイアントパンダの安全な輸送に取り組んできました。フェデックスは、世界貿易の実現によってサプライチェーンの稼働を維持し、世界中のコミュニティをつなぐことに尽力しています。また、企業の継続的な社会的責任および環境保全活動の一環として、フェデックスはこの輸送の費用を寄付しました。

中国から米国への2頭のパンダ輸送の様子

フェデックスのアジア太平洋地域社長、カワール・プリットは、次のように述べています。

「フェデックスは、中国で40年に渡り行ってきた特別な輸送の歴史の中で、世界で最も貴重な保護のシンボルの一つであるパンダの輸送では豊富な専門性を育んできました。こうした活動で我々が果たす役割は、物流を越え、世界中の保護活動や国際協力の促進のサポートにも及びます。フェデックスは、パンダの貴重な輸送を安全かつ確実に完遂できたことを誇りに思っており、これは最も重要なものを保護するというフェデックスの信条を反映しています」

このフライトには、アトランタ動物園とコンサベーション・バイオロジー・インスティテュートの動物ケア専門家が同乗しており、パンダのほかに貨物として竹や水などの食糧も輸送されました。

安全で快適なフライトを実現するため、輸送前に、パンダは移動中に過ごす檻に慣れる時間が設けられました。成都に到着後、ルンルン、ヤンヤン、ヤールン、シールンは新しい飼育員により駐機場で迎えられ、その後成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地に移送されました。

一方、ワシントン D.C.に到着したバオリーとチンバオは、2025年1月の一般公開を控えて検疫の手続きに入りました。

パンダのトラック輸送の様子

今回の輸送を含め、フェデックスはこれまでに中国と各国の間で21頭のパンダを輸送しました。フェデックス・パンダ・エクスプレスのこれまでのフライトの内訳は以下の通りです。

· 2023年:米国から中国へ

· 2023年:米国から中国へ

· 2019年:米国から中国へ

· 2017年:米国から中国へ

· 2013年:中国からカナダへ

· 2012年:中国からフランスへ

· 2011年:中国からスコットランドへ

· 2010年:米国から中国へ

· 2003年:中国から米国へ

· 2000年:中国から米国へ