フェデラル エクスプレス コーポレーション(米国:以下、フェデックス)は、地域社会の水辺のごみや海洋プラスチック汚染問題に対して、認定特定非営利活動法人Hands On Tokyoと協力し、東京都の荒川河川敷の清掃活動を行いました。この活動は、プラスチックを含む廃棄物の海への流出を防ぎ、水辺を清潔に保ち、生態系を保護することに貢献するもので、フェデックス従業員は約50キログラムのごみを回収しました。
フェデックスは、環境への取り組みに注力しています。今回の清掃活動は、従業員が環境保全や地域社会への奉仕に対する姿勢を示す機会となり、フェデックスの企業文化と価値観の中核を担うものです。
日本におけるフェデックスの代表者、マネージング ディレクターの久保田 圭は、次のように述べています。
「フェデックスでは、事業の長期的な繁栄は健全な環境が基盤になると考えています。当社は、再利用可能な梱包材の使用や排出量削減を目的とした電気自動車(EV)の導入、既存車両へのバイオディーゼル燃料の活用など、輸送業務におけるサステナビリティ施策を推進しています。また、環境や地域社会支援のための取り組みを継続的に模索しており、今回の清掃活動は、持続可能な地域社会の実現に向けた従業員の情熱とコミットメントを示すものです」
プラスチック廃棄物は河川敷に蓄積しやすく、最終的には海へと流れ込みます。2050年には、海洋プラスチックの重量が魚の重量を超えると予測され、[1] 2023年度には、日本国内で約2万7千トンのプラスチック廃棄物が海洋に排出されたと推定されています[2]。マイクロプラスチックによる健康への影響も懸念されており、世界では人々が毎週約5グラム、クレジットカード1枚分に相当するプラスチックを摂取しているという研究結果もあります[3]。このような課題に対し政府は、2050年までに海洋プラスチック廃棄物による汚染をゼロにする目標を国際社会に提唱しています[4]。
今回の清掃活動は、FedEx Cares(世界中で実施する地域社会への貢献活動)の一環として実施されたもので、同プログラムは、ボランティア活動に参加して社会への恩返しを行う事を推奨しています。フェデックスは継続的に地域の清掃活動に取り組んでおり、昨年秋にも全国各地の海岸や公園、道路、また河川敷で、合計525キログラムのごみを回収しました。
フェデックスのサステナビリティへの取り組みと、より環境に配慮した未来へのコミットメントに関する詳細はこちらをご覧ください。
[1]環境省「海洋プラスチック問題について」
[2] 2023年度環境省報告書
[3] WWF「No Plastic in Nature」
[4] 環境省「日本の海洋プラスチックごみ流出量の推計」