Asia Pacific (Japanese)

フェデックス、香港初のハイブリッドトラックによる輸送を開始

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世界最大の国際総合航空貨物輸送会社フェデラル エクスプレス (フェデックス、アジア太平洋地域社長:ディビッド・L・カニングハムJr.) は本日、香港初のディーゼル電気ハイブリッドトラックを2台受領したことを発表した。今回受領したハイブリッドトラックは、日野自動車株式会社(本社:東京都日野市、代表取締役社長:白井芳夫)が製造、同社の販売代理店クラウンモーターズ社を通じて購入したもので、フェデックスが現在運行しているディーゼル車と比較すると炭素排出量を30%削減し、香港の環境改善に貢献する。

フェデックスのアジア太平洋地域社長であるディビッド・L・カニングハムJr.は、「今回新たに燃費の良いハイブリッド車両を導入したことは、フェデックスの車両にハイブリッド技術を取り入れていくという当社の意欲の表れです。この絶え間なき努力を続け、排ガス量と消費燃料を削減することで、2020年までに車両の燃費を20%改善するという長期的な目標に向かって前進していきます」と語った。

日野自動車の市川正和取締役副社長は、「香港のような環境意識の高い市場で、フェデックスにハイブリッドトラックを提供できたことを誇りに思います。当社はこれまで、日本とオーストラリアでハイブリッドトラックを販売しており、その販売台数は同クラスで世界最多を誇ります1。また、全世界で6,800台以上のハイブリッドトラックならびにバスを販売しています2。今後もフェデックスに協力し、環境に配慮した技術を世界中に広げていけることを楽しみにしています」と述べた。

クラウンモーターズ社で日野/工業設備および公共輸送車担当ゼネラル・マネージャーを務めるアーネスト・ウォンは次のように述べた。「当社は10年前から香港でハイブリッド乗用車を販売していますが、商用車にまでラインナップを拡充することが出来ました。今後も豊富な経験をもとに、フェデックスのような環境に配慮した企業に、顧客重視の環境に配慮したサービスを提供していきます」

2台のハイブリッドトラックは、尖沙咀、佐敦、旺角地区を結ぶルートで輸送サービスを開始した。このハイブリッドトラックは、日本の国土交通省が定めた平成27年度燃費基準においてクラス最高の11.20km/lを達成している。また、2台のハイブリッドトラックには、業界をリードし、環境に優しい革新的な技術を通じて責任ある機知に富んだ方法で世界を繋ぐというフェデックスのコミットメントを表すフェデックスの「EarthSmart」のロゴが描かれている。

フェデックスは、事業目標と環境目標の両方を達成できるソリューションを提供し、業界をリードしている。フェデックスは現在、米国で最多のハイブリッドトラックを運行しているほか、燃料電池車、電気自動車、油圧ハイブリッド自動車などの商用テストを実施している。今回香港でハイブリッドトラックを導入したことで、全世界で329台のハイブリッドカーおよび電気自動車、2,100台の代替燃料車および装置を保有することになる。なお、フェデックスのハイブリッド車両の総配送距離は2004年の導入以来、計500万マイル(約800万キロメートル)に達している。

フェデックスは昨年9月、米系国際航空貨物輸送会社として初めて、MD-11型よりも消費燃料と排気ガスをそれぞれ18%削減するボーイング777型フレーターを導入した。また、フェデックスでは、ニュージャージー州ウッドブリッジにあるフェデックス グラウンドの施設に設置している2.42メガワットの発電能力を持つシステムを含め、5基の太陽電池発電システムを設置し、電力を発電している。加えて、フェデックスのエンベロープは100%再生素材製で、再利用された素材の含有率も35%を上回っているほか、ボックスに含まれる再生素材は25%から100%を占める。さらにフェデックスは、サプライチェーンの効率改善のために、物流モデルを定期的に見直している。

1 最大積載量2~3.5トン、キャブオーバー・エンジンタイプの小型トラック
2 2009年12月末現在

フェデックスは現在、全世界で329台のハイブリッドカーおよび電気自動車、2,100台の代替燃料車および装置を保有。なお、フェデックスのハイブリッド車両の総配送距離は2004年の導入以来 計500万マイル(約800万キロメートル)に達し、燃料使用量を15万ガロン(約567キロリットル)、二酸化炭素排出量を1,521トン削減した