Asia Pacific (Japanese)

フェデックス、責任ある機知に富んだ方法で 世界をつなぐ取り組みを強化

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世界最大の国際総合航空貨物輸送会社フェデラル エクスプレス(フェデックス、アジア太平洋地域社長:ディビッド・L・カニングハムJr.)は6月5日、発行5年目を迎えた年次のグローバル・シチズンシップ・レポートを発表しました。このレポートは「経済とアクセス」、「環境と効率」、「地域社会と災害援助」、「人材と職場」という重点分野における当社の取り組みをまとめたもので、本年度ご紹介する主な内容としては次のようなものがあります。


燃料・エネルギーコストの削減、資材のリサイクルによる収益など、より持続可能な世界の実現に向けた取り組みの成果で大幅な節約を実現。

保有する車両の燃費を2020年までに20%改善する目標を、計画を大きく前倒しして達成。4月に中国四川省でマグニチュード7.0の大地震が発生したことを受け、現地で救援活動を行う米国赤十字社に100万人民元を寄付するなど、災害援助や防災準備に取り組む組織への支援を継続。


アジア太平洋地域社長のディビッド・L・カニングハムJr.は次のように述べています。「この40年間でフェデックスが築き上げたのは、単なるグローバルな輸送ネットワークではありません。責任ある機知に富んだ方法で人々と世界をつなぐサービスのネットワークです。当社はより燃費に優れた航空機を新路線に投入したほか、フェデックスとしてはアジア太平洋地域で初めての電気自動車、業界初となるカーボンニュートラルなフェデックス・エンベロープを導入してきました。また、地域奉仕活動を継続し、各地の非営利組織との連携を通じて次世代の起業家を育てる取り組みも進めています。当社はアジア太平洋地域のお客様、地域社会に対して環境に配慮したソリューションを提供することに全力で取り組んでおり、今後もそれを続けていく考えです」


環境

フェデックスはEarthSmart®(アーススマート)を通じて、環境面での持続可能性に向けて意欲的に取り組んでいます。これは業務における環境配慮を一層進め、日々の業務が環境に及ぼす負荷の軽減にステークホルダーにも協力してもらうためのロードマップです。本レポートで概要を示している通り、EarthSmart(アーススマート)によってフェデックスは持続可能性に向けた目標の1つを達成しました。さらに車両燃料効率改善および航空機の二酸化炭素排出量の削減に重点をおいた2つの目標についても50%の改善が達成されました。こうした新たな高い目標は、フェデックスが環境に配慮しつつ未来に向けた歩みを続ける原動力となっています。


フェデックスによる昨年度の取り組み:

車両の燃費改善目標を達成し、さらに高い目標を設定 - 2013年3月、フェデックスは保有車両の燃費を2020年までに2005年比で20%改善するという目標を達成したと発表しました。車両の燃費については、2020年までに30%改善というより高い目標値に修正したことも発表しています。燃費の大きな改善は、各配送ルートに合わせた適切な車両を使用したこと、ハイブリッド車や電気自動車などの代替エネルギーで駆動する車両の保有台数を増やしたことなど、数々の取り組みの成果です。


世界各地の都市で電気自動車の導入を継続 - 同じく2013年3月、フェデックスは香港で電気自動車10台の使用を開始したことを発表しました。アジア太平洋地域のフェデックスでゼロ・エミッション車が導入されたのはこれが初めてです。フェデックスは代替エネルギーで駆動する車両の保有台数を2012年度だけで18%増やしており、ハイブリッド車は計364台、電気自動車は計118台となりました。こうした車両の導入は、これまでに50万ガロン近くの燃料節約につながっています。また、走行距離は1,500万マイルを超えています。


航空機の切り替えを継続 - 2012年度にはボーイング777型フレイターをさらに7機導入しました。同機は従来のMD-11型機と比べて燃料消費量が18%少ない上に、より多くの貨物を搭載可能です。アジア太平洋地域では、777型機を導入した新路線として中国の上海および広州とドイツ・ケルンのハブ、台湾と米国のメンフィスを結ぶ3路線が就航しました。さらに、2013年後半に導入予定のボーイング767型機は、航空機の二酸化炭素排出量の新しい削減目標達成の追い風となります。


より持続可能な世界の実現に向け、革新的なグリーン・ソリューションを導入 - フェデックスは国際航空貨物輸送会社として初めて、追加料金なしでご利用いただける書類用梱包材向けのカーボンニュートラルな輸送プログラムを導入しました。お客様視点に立ったEarthSmart(アーススマート)イノベーションの例としては他に、フェデックス電子取引書類などフェデックス・ペーパーレス・プロセッシング・ソリューションなどがあります。


太陽光発電システムのネットワークを拡充 - 2012年10月、フェデックスは米国ニュージャージー州ニューアークのハブ施設で太陽光発電システムの設置に着手しました。フェデックスの施設の屋上に太陽光発電システムが設置されるのはこれで9件目(米国6件、欧州3件)となります。2005年に最初の太陽光発電システムを設置して以降、フェデックスが発電した太陽光による電力は20ギガワットアワーを超え、二酸化炭素の削減量はおよそ6,989トンに達しています。


地域社会と災害援助

2012年、フェデックスは災害援助、児童の交通安全、環境保護に重点的に取り組む団体への長期的な支援を続けました。直接的な現金の提供、無償での輸送や人材の提供からなる慈善寄付の規模は全分野を合わせて4,600万米ドル相当に達しています。また、アジア太平洋地域のチームメンバーの20%近くである3,390人以上が年間を通じてさまざまな地域奉仕活動に参加し、暮らし、働き、遊ぶ場としての地域社会をより良くするフェデックスの取り組みの一助となりました。


フェデックスでは毎年、米国赤十字社や救世軍などの団体のために、最大400万ポンド分の災害援助物資の輸送を行う能力と資金を確保しています。過去10年間では、約5,000万ポンドの物資を世界中の被災者に届けました。


日本で起きた地震と津波、中国四川省の地震などのような大災害時には、フェデックスはその強みと専門性を生かし、救援物資を必要とする人々のもとへ迅速に運ぶことができます。日本で津波と地震が発生した際には、現金と輸送サービスの提供という形で100万米ドルを拠出して被災者に対する緊急支援を行い、ウィル&ジェイダ・スミス・ファミリー基金とハーバード大学から寄付された1,000枚の毛布を東京へ運びました。また、自然災害を受けた地域の支援などに取り組む特定非営利活動法人JEN(ジェン)と協力し、2004年に新潟県中越地方で発生した地震の被害を受けた池谷・入山集落への支援を続けています。


2012年にはフェデックスのグローバル輸送ネットワークが有する広範なリソースの提供に加え、世界中のチームメンバーが地元や国際組織のボランティア活動に自分たちの時間と能力を提供しました。アジア太平洋地域では、今年のフェデックス・ケアズ・ウィークに1,280人を超える参加者が集まり、12の国と地域の31プロジェクトで5,170時間以上にわたる奉仕活動を行っています。また、2012年フェデックス/ジュニア・アチーブメントインターナショナル・トレード・チャレンジは、香港、日本、韓国、マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの1,700人を超える学生たちに、国際ビジネスを直に体験し起業家精神の基礎を培う機会を提供しました。


フェデックスはその他、児童に交通安全ルールを教える目的でセーフキッズ・ウォーク・ディス・ウェイというイベントを毎年実施しており、昨年は世界502都市で百万人以上の児童、地域の人々を集め、1500人近いフェデックスのチームメンバーがボランティアとして参加しました。アジア太平洋地域ではこれまでに、中国、韓国、フィリピン、タイ、ベトナムの5カ国で児童への安全教育を行っています。


各活動の成果、責任ある企業市民を目指したフェデックスのその他の取り組みについては、以下、2012年グローバル・シチズンシップ・レポートをご覧ください。

https://newsroom.fedex.com/citizenship_report