Asia Pacific (Japanese)

フェデックス、書類用梱包材向けのカーボンニュートラルな輸送プログラムを開始

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2012年4月11日

世界最大の国際総合航空貨物輸送会社フェデラルエクスプレス(フェデックス、本社所在地:東京都千代田区、北太平洋地区担当副社長:氏家正道)は本日、当社の書類用梱包材「フェデックス・エンベロープ」の輸送時に排出されるCO2をオフセットしてカーボンニュートラルな輸送を目指す新たなプログラムを開始します。書類用梱包材に対するカーボンニュートラルな輸送プログラムの無償提供は、国際的な貨物輸送会社初の試みとなります。書類輸送用梱包材として最も広く使用されているフェデックス・エンベロープはすでに100%リサイクル素材で作られており、すべてリサイクル可能ですが、その優れた環境性能が一段と高まります。

フェデックスでは今後、大気中の温室効果ガスを転換・隔離するグローバルプロジェクトに投資し、当社が世界各国で取り扱うすべてのフェデックス・エンベロープの輸送で排出されたCO2の影響をオフセットします。この取り組みはより持続可能な世界の実現を目指す当社のEarthSmart(アーススマート)ソリューションの一環として実施するものです。

フェデックスサービスのグローバルマーケティング担当上級副社長であるラジェッシュ・スーブラマニアンは「フェデックスはお客様が抱える物流面での課題を解決する新たなソリューションの追求を続けており、このソリューションは私たちの地球が直面している課題克服にも役立ちます。フェデックス・エンベロープによる輸送をカーボンニュートラルなものすることで、再生可能エネルギーの解決に向けたサポートを拡充していきます。今日の革新的な取り組みが将来のスタンダードになると当社では期待しています」と述べています。

また、フェデックスエクスプレスのアジア太平洋地域社長であるディビッド・L・カニングハムJr.は「輸送時のCO2排出量をオフセットするフェデックスの書類用梱包材は、当社のお客様と世界の気候の双方にとって大きなメリットをもたらすことが期待されます。CO2の影響を最小限に抑えることは、フェデックスがアジアをはじめとする世界各国で環境分野の持続可能性に積極的に取り組んでいることを示す取組みの1つです」と語りました。

この新たな輸送プログラムでは、当社が世界各国で取り扱うすべてのフェデックス・エンベロープの輸送で排出されたCO2量を1年ごとに計算し、年間CO2排出量に相当するカーボンクレジットを「BPターゲット・ニュートラル」から購入することで排出したCO2をオフセットします。BPターゲット・ニュートラルは二酸化炭素排出量削減や環境保護関連プロジェクトへの投資を通じて、排出されたCO2量の相殺を図る非営利組織で、代表的なプロジェクトにはオランダのバイオガス農園施設、荒廃した草地を商業林に転換するタンザニア南部高地の森林再生プロジェクト、タイ初の衛生埋立地での埋立ガス収集システムなどがあります。

フェデックスコーポレーションの環境対策・持続可能性担当副社長のミッチ・ジャクソンは「フェデックスはこれまで航空機や集配車両、施設といった当社最大のCO2発生源から排出される温室効果ガスを直接削減するテクノロジーに投資してきました。そのおかげで現在、自社で定めた高い排出量削減目標の達成に向けて順調な歩みを続けています。フェデックス・エンベロープを対象としたカーボンニュートラルなプログラムを実施し、お客様に一段と持続可能性の高いオプションを提供することで、当社の業務で排出される温室効果ガスの影響を最小限に抑えるという目標にさらに近づきます」とコメントしています。

フェデックスは2008年に米国の輸送業界で初めて、世界の自社機が排出するCO2の削減量と商用車両の燃費効率に対する目標値を定めました。2011年末の時点で航空機のCO2排出量は2005年に比べて13.8%削減されたほか、米国内の集配車両の1ガロンあたりの走行マイルは2005年から2011年末までに16%以上改善されました。さらにフェデックスは太陽光発電システムを搭載した施設を6カ所保有しており、6メガワットを超えるクリーンな再生可能エネルギーを供給可能です。

カーボンニュートラル・プログラムは、フェデックス・インターナショナル・プライオリティ(IP)、フェデックス・インターナショナル・エコノミー(IE)で使用されるフェデックス・エンベロープに適用されます。フェデックス・エンベロープの現在の年間取扱個数は全世界で2億個を超えています。