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フェデックス、中越大震災被災地にて雪かきボランティアを実施

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世界最大の国際総合航空貨物輸送会社フェデラルエクスプレス(フェデックス、本社所在地:東京都千代田区、北太平洋地区担当副社長:氏家正道)と特定非営利活動法人JEN(ジェン、東京本部事務局:東京都新宿区、共同代表理事:吉岡健治、赤川惠一)は2月18日~20日、中越大震災の被災地である新潟県十日町市の池谷・入山集落にて雪かきボランティアを実施した。

この地域では、冬になると積雪量が3メートルを超え、太陽光の遮断やアクセスを困難にするなどの弊害をもたらすだけでなく、屋根の倒壊が懸念されている。フェデックスでは、2008年より同地にて米作りボランティアを実施しているが、昨年より冬の雪かきボランティアも行っている。

13名のフェデックスの社員とその家族、ならびにJENのボランティアスタッフは、地元住民から雪かきに関する講義を受けた後、実際に指導を受けながら屋根の上などでの雪かき作業にあたった。高齢4世帯を含む7世帯の限界集落となった同地域では、除雪作業を行うことが困難で、さらに今年は年明けからの降雪により除雪作業が急務となっていた。最終日には、参加者はトレッキングなどを体験しながら、豊かな自然を堪能し、地元で有名な蕎麦打ちも楽しんだ。

フェデックスの北太平洋地区担当副社長氏家正道は「2008年からJENと共同で実施している中越大震災復興支援プロジェクトは、ボランティア数が年々増加しています。従業員だけでなく、一般の方もリピーターとなり、池谷・入山集落で多くの方がサポートしていることを大変嬉しく思います。昨年に引き続き、雪かきプログラムを実施しましたが、今年も積雪量が大変多く、苦労されている集落の方々から感謝の言葉を頂き、継続的にサポートする大切さを実感しております。」と語った。

JENの共同代表理事、吉岡健治氏は次のように述べている。「3メートルもの積雪の中、冬の間繰り返し行わなくてはならない雪堀りの作業は、高齢化の進むこの集落での長い冬の生活をさらに厳しいものにしています。今年もフェデックスの社員の方々が、夏の間の農作業に続き、冬の池谷を訪れてくださり、雪堀りのボランティアをしてくださったことに心から感謝いたします。今後も、フェデックスの社員の方々が池谷の四季の魅力に触れ、繰り返しこの地を訪れたいと感じていただけるプログラムを、池谷・入山集落の皆さま、フェデックス社とともに発展させていければと考えております」

池谷・入山集落は日本でも有数の高級米「魚沼産コシヒカリ」の生産地として知られている。「田んぼへ行こう!!」で収穫した米は「山清水米(やましみずまい)」として、インターネットなどを通じて販売されており、売上金の一部は池谷・入山集落の復興支援に活用されている。