Asia Pacific (Japanese)

フェデックス、サービスをさらに強化 華東地区の需要増大に対応してボーイング777型フレイターを導入

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世界最大の国際総合航空貨物輸送会社フェデラル エクスプレス (フェデックス、アジア太平洋地域社長:ディビッド・L・カニングハムJr.) は、中国、上海にボーイング777型フレイターを就航させ、国際航空輸送サービスのさらなる強化を図る。

フェデックスにとって、中国はアジア太平洋地域における急成長市場のひとつであり、特に上海は最大規模の海外向け太平洋横断ルートを有しており、今回の777型フレイター就航は、この急成長市場の顧客需要の増大に応えるための措置である。

この2010年1月4日から、上海とテネシー州メンフィスにあるフェデックスのスーパーハブ間で新型777フレイターの直行便が運航されている。直行便の就航によって上海、蘇州、昆山の顧客にクラス最高のサービスが提供され、一部の地域では集荷締切時間が2時間延長*1された。そのため、同地域の企業は、出荷準備のための時間が延長されたことで、フェデックス・インターナショナル・プライオリティ(IP)やフェデックス・インターナショナル・エコノミー(IE)などのサービスを利用し、従来以上に利便性の高い輸送が可能となった。

フェデックスのアジア太平洋地域社長のディビッド・L・カニングハム Jr.は、「今回初めてとなるアジア太平洋地域への777型フレイターの導入は、国際航空貨物輸送産業をリードしてきたイノベーションをさらに推し進め、比類なき接続性とサービスをお客様に提供しようとする当社の取り組みの表れです。777型フレイター導入による運航時間の短縮と優れたオペレーションによってもたらされるスピードと信頼性の改善によって、お客様にはグローバル市場における競争力をいちだんと強化していただけるものと考えています。また当社は777型フレイター導入に伴い、燃費改善と排気ガス削減によって持続的事業運営への長期的移行を進めながら、お客様には、すでに述べたような大きなメリットを提供できるようになります」と述べている。

777型フレイターの導入は、サービス強化だけでなく、環境面でも大きな優位性をフェデックスにもたらす。777型フレイターでは、最新鋭のエンジンテクノロジーの採用によって排気量が18%も削減されるほか、同機への投資は、2020年までに航空機のCO2排出量20%削減という目標*2をフェデックスが達成するための重要な措置の一環でもある。

なお、フェデックスは777型フレイターを受領した初の米系国際航空貨物輸送会社であり、現時点における同モデルの最多発注航空会社である。2010年4月までに4機の777型フレイターをアジア-米国路線に投入、2014年度末までに合計15機の777型フレイターを保有する予定である。また、追加発注した15機の777型フレイターを2014~2019年度に受領する予定であるほか、15機のオプションを有している。

ボーイング777型フレイターについて
世界最大の双発貨物機であるボーイング777型フレイターは、フェデックスの一般的な運航条件下において、17万8,000ポンド(81トン)の有効貨物搭載量を持ち、航続距離は米国西海岸から東海岸までの距離の約3倍に相当する約6,675マイル(約10,742キロメートル)に及ぶ。これまでフェデックスの主要長距離輸送機であったMD-11フレイターと比較すると、有料貨物搭載能力が1万4,000ポンド(6.35トン)増大し、航続距離が約2,419マイル(約3,892キロメートル)延長されることになる。なお、777型フレイターは、短距離における有効貨物搭載能力は最大21万5,000ポンド(98トン)を誇る。

*1: 上海、蘇州、昆山の一部の営業所および申告額5,000人民元以下の貨物限定
*2: 有効トンマイル(ATM)ベースで1ポンド当たりのCO2排出量。ATMとは、1トンの貨物を1マイル輸送するのに必要な能力と定義される