Asia Pacific (Japanese)

フェデックス、ケルン・ボン空港(ドイツ)に新ハブを正式オープン

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世界最大の国際総合航空貨物輸送会社フェデラル エクスプレス(フェデックス、アジア太平洋地域社長:ディビッド・L・カニングハムJr.)とドイツの国際空港、ケルン・ボン空港は10月27日、フェデックスの新たな中央・東欧州ハブを正式にオープンした。

フェデックスは、2010年6月に中央・東欧州のハブをドイツ西部の都市、フランクフルト・アム・マインからケルン・ボン空港へ移し、この新しいハブに1億4,000万ユーロをケルン・ボン空港と共同出資した。ケルン/ボンの施設に勤務するフェデックスの従業員数は従来の約35人から急増し、現在では450人を超えている。

新ハブの開設により、フェデックスはドイツや欧州域内でのサービス提供地域を拡大できるほか、東欧州に事業基盤を築くという長期的な目標の達成に向けて一歩前進することができる。また、その他の市場へのアクセスが高まるのみならず、お客様に引き続き一貫性のある信頼性の高いサービスが提供可能となる。このケルン ハブはフェデックスのグローバルネットワークの要となる施設で、中央・東欧州から空と陸のネットワークを利用して届く貨物を、パリの欧州ハブ経由で米国およびアジアに運搬するための中核拠点となる。加えて、同ハブではドイツや中央・東欧州全域で事業を展開する企業向けの貨物輸送も取り扱う。

フェデックスのアジア太平洋地域社長であるディビッド・L・カニングハムJr.は、「アジアと欧州は長年にわたって重要な貿易パートナーであり、当社がケルンにハブを新設したのはドイツ、ならびに中央・東欧州地域の将来的な経済成長に大いに期待をかけている証です。2010年1月~7月のドイツのEU加盟国に対する貿易黒字は877億ユーロに上ります※1。新ケルン ハブの開設によって、アジア-欧州間のアクセスおよび接続性がより高まります」と述べている。

欧州連合(EU)の統計機関ユーロスタットによれば、欧州とアジア諸国間の2010年1~7月における貿易実績は極めて好調で、同期間における日本・中国・韓国からEU加盟27カ国向けの輸出額は、前年同期比でそれぞれ20%(日本)、25%(中国)、13%(韓国)の伸びを示した※2

ケルンのハブは世界有数の最新鋭施設のひとつであり、最新の自動仕分けシステムを装備した同ハブのパッケージおよび書類を含めた貨物処理能力は毎時1万8,000個に上る。屋上には、設置面積でフェデックスの世界最大、かつノルトライン・ウェストファーレン最大級の屋上式太陽光発電システムを備えている。その1万6,000平方メートルに上る太陽光パネルの電力供給能力は、3人家族230世帯が一年間に使用する電力量を十分賄える年間80万キロワットを誇る。