Asia Pacific (Japanese)

フェデックス2010年グローバル・シチズンシップ・レポートを発行

世界最大の国際総合航空貨物輸送会社フェデラル エクスプレス(フェデックス、本社所在地:東京都千代田区、北太平洋地区担当副社長:氏家 正道)は、本日「2010年グローバル・シチズンシップ・レポート」を発行しました。このレポートでは、賢明な協業と戦略的な投資がどのようにビジネス機会を創出しながら、世界を責任ある機知に富んだ方法でつなぐのに貢献しているかを紹介しています。フェデックスは29万人に上る全世界の社員の強力なサポートと数々の適切な投資のもと、グローバル・シチズンシップに関する2020年までの目標達成に着実に近づきつつあります。

フェデックスのアジア太平洋地域社長であるディビッド・L・カニングハムJr.は、「フェデックスはアジアの至る所で新たな機会と革新性をもたらしています。当社は燃料効率向上や災害発生時の緊急援助、お客様やステークホルダーの方々、そして地域社会の皆様に貢献できるよう、様々な取り組みを行っています。最新のグローバル・シチズンシップ・レポートをお読みいただくと、当社の社員がより良い世界の構築に向け、個々にどのような取り組みを実施しているかがよくお分かりになると思います」と述べています。

アジア太平洋地域の例をあげると、「エコドライブ」というシンプルながら革新的なプログラムを導入することで、日本最大の営業所において5%の燃費効率改善を達成しました。このエコドライブは日々の運転パターンを変えることで環境負荷軽減を図ろうとするプログラムで、日本のリードのもとスタートしました。フェデックスのクーリエ(集配担当者)は講義と実地訓練の双方でエコドライブの具体的な技術を学びます。またエコドライブのさらなる浸透に向けて、エコドライブ5カ条が書かれたキーホルダーや車両に貼り付けるステッカーも配布されました。フェデックスでは今後、数百人に上るフェデックスの社員がエコドライブの技術を身につけられるよう、このプログラムをより大きな規模で展開します。

2010年グローバル・シチズンシップ・レポートでは社員の運転技術だけでなく、使用燃料の削減に大きく貢献する集配ルートや集配車両についても紹介しています。フェデックスでは現在、ROADS(Route Optimization and Decision Support)という複雑なテクノロジーを導入しています。このROADSは事前の計画や集配ルートの特定に加えて、集配車両内の貨物の配置アドバイスも可能で、このテクノロジーのおかげで社員は締め切りのプレッシャーのかかった状態でも効率的な判断を下せるようになります。計画づくりが事前になされるため、各営業所はすべての貨物に対し最も効率的な配達ルートを設定できるようになります。

またフェデックスは、より効率性の高い集配車両と航空機へのシフトを全世界で順次進めており、電気自動車や代替エネルギーで駆動する車両に対する投資を強化しています。フェデックスは2011年度末までに電気自動車ならびにハイブリッド車を2割増やし、世界で410台の集配車両を導入しました。また現在、電気自動車のさらなる拡大に向けた検討を進めています。

航空機では、先ごろ777型フレイターを新たに6機追加し、総保有機数を12機に増やしました。777型フレイターは従来のMD-11型機に比べて、より多くの貨物を少ない燃料でより遠くまで運べる機体で、搭載可能貨物量を1万5,500ポンド(約7トン)増大しながら、消費燃料と排出量を貨物1トンあたり18%削減します。フェデックスでは現在の購入契約にもとづき、2020年までに45機の777型フレイターを受領する予定です。

その他、フェデックスが2010年に日本をはじめとする世界各地で手がけた環境・社会貢献活動は以下の通りです。

品質主導経営管理(QDM)システムの導入で、2,500台のトレーラーの運行を削減、使用燃料も1,000万ガロン(約3,785万リットル)節約しました(全世界)。
上海・深セン・香港・シンガポール・ソウル・大阪などアジア主要都市とメンフィスのスーパーハブを結ぶ路線、ならびに香港-仏パリ間に路線に、高い燃費効率を誇る777型フレイターを導入しました。
香港で初のディーゼルハイブリッドトラックを導入しました。

またフェデックスでは、社会貢献活動がもたらす効果の最大化も目指しており、税引き前利益の1.5%を戦略的に物資の無償輸送と寄付金に充てました。輸送・物流面での専門性を生かし、救援物資の輸送を通じて積極的に被災地の復旧や予防装置を支援しています。加えて、アジア太平洋地域を含む世界各地で教育ならびに交通安全プログラムをサポートしています。そのなかでフェデックスが2010年に手がけた代表的な取り組みは以下の通りです。

救援物資の輸送に関する年間目標を約2割上回り、ハイチの大地震やメキシコ湾の原油流出の支援を中心に、救援物資の輸送用に全世界で520万ポンド(約2,358トン)分の貨物スペースを確保しました。その1つがハイチの救援活動で、フェデックス トレード ネットワークスがハート・トゥ・ハート・インターナショナルと協力して、医薬品やミネラルウォーター、ベッドなどの物資をコンテナ2個分寄贈しました。このコンテナは後日ハイチの子どもたちの校舎に使用されました。
交通安全の重要性に対する意識向上を図るため、これまで10年間にわたり全世界で合計1,350万米ドルを継続投資してきました。アジア太平洋地域では、セーフキッズと組んで「ウォーク・ディス・ウェイ」プログラムを展開しており、これまでに中国・フィリピン・韓国・ベトナムの5万人以上の児童を対象にクラスでの講義、Eラーニングプログラム、体験型の展示を通じて交通安全教育を施しました。ベトナムとフィリピンでは2010年に「交通安全公園」を導入し、子どもたちが「ウォーク・ディス・ウェイ」プログラムで学んだ知識を実際に生かせる機会も提供しました。

2010年フェデックス・グローバル・シチズンシップ・レポートには、ここで記した数々の成果や、フェデックスが責任ある企業市民を目指して手がけているその他の取り組みについて詳しく紹介しています。同レポートは以下のURLからご覧いただけます。

http://csr.fedex.com(英語)

https://newsroom.fedex.com/wp-content/uploads/2011/08/2010_FedEx_GCR_Japanese.pdf(日本語)

フェデックスの持続可能性に向けた取り組みについて
フェデックスは責任ある機知に富んだ方法で世界をつなぐこと常としており、現在長期的な目標を掲げています。当社では、2020年までに航空機の排出量と集配車両の燃費効率の各20%改善、ならびに自社施設における再生可能エネルギーの生成量と再生可能エネルギー証書(REC)購入の拡大を目指しています。フェデックスでは、当社の環境負荷の最小化に向けたコミットメントであるEarthSmartを通じて、これらの大胆な目標達成に向けた取り組みを進めています。このEarthSmartの導入で、仕事の進め方や提供サービスといった当社の事業全体の持続可能性を経済的にも環境的にも一段と高められるような技術革新の推進を図っています。フェデックスは、世界で最も持続可能な組織をリストアップしたダウジョーンズ・サステナビリティ・インデックスに選定されているほか、ボストンカレッジ・レピュテーション・インスティチュートの2010年CSRインデックス上位50社、ならびに米環境保護庁のグリーンパワー・パートナーシップの「米国プリンターリスト20社」第1位に引き続きランクインするなど、その持続可能性に向けた取り組みは高く評価されています。