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フェデックス、新型コロナウイルス(COVID-19)ワクチン 第1便をまもなくアメリカ全域に向けて出荷

ファイザー社の新型コロナウイルスワクチンをまもなく出荷開始

テネシー州メンフィス 2020年12月11日 – フェデックス コーポレーション(NYSE: FDX)傘下の、国際総合航空貨物輸送会社フェデックス エクスプレス(以下、フェデックス)は、新型コロナウイルスワクチン第1便の出荷に着手した旨を発表しました。

米国食品医薬品局(FDA)による、ファイザー社とBioNTech社が開発した、新型コロナウイルスワクチンの緊急使用に対する承認を受け、フェデックスは当ワクチンの輸送を開始します。輸送には、配送状況をモニタリングするフェデックス・プライオリティ・アラート®を付帯した、FedEx First Overnight®サービスを使用します。 新型コロナウイルスワクチンの第1便は、ファイザー社、その他のヘルスケア企業、連邦および州関係者との長期にわたる準備かつ綿密な計画策定を経て、アメリカの予防接種センターに配送されます。 ワクチンの配送は、主な貨物配送業者間で配分されています。フェデックスはヘルスケア産業のお客様と緊密に連携し、追加ワクチンやワクチン関連重要物資の出荷準備も行っています。

フェデックスのネットワークは、温度管理ソリューション、リアルタイムに近い情報を受け取ることができる輸送モニタリング能力、専門のヘルスケアチームを有し、ワクチンやバイオサイエンス関連貨物の迅速な輸送を支援することが可能であり、新型コロナウイルスワクチンの国際輸送に最適です。

フェデックス コーポレーション社長兼COO(最高執行責任者)のラジャッシュ・スーブラマニアンは、以下のように語ります。「ワクチンの輸送は、当社の歴史上最も重要な仕事の一つと言えるでしょう。パンデミック終息の支援を担うことができ、光栄に思います。この非常に重要な新型コロナウイルスワクチンの安全な輸送を実現するために、ホリデーシーズンという繁忙期において、求められている以上の働きを継続している、献身的なチームメンバーを心から誇りに思い、これがまさにフェデックスの在り方だと思います。」

フェデックスには、輸送ネットワークとそのノウハウを活かして災害時の援助活動支援を行ってきた長い歴史があります。この新型コロナウイルスワクチンの輸送は、世界中でパンデミック終息の支援を継続してきたフェデックスにとっては、次の段階に入ったと言うことができます。

フェデックス エクスプレス社長兼CEOのドン・コレランは次のように述べています。「フェデックスは、過去に類を見ないパンデミックの最中にあっても、重要なサプライチェーンを動かし続ける国際ネットワークと能力を有する数少ない企業の一社です。新型コロナウイルスのパンデミックが始まって以来、フェデックスは55 トン以上もの個人防護具の輸送に携わってきました。20億枚超のマスクや人道救援物資9,600超の国際輸送などがその一例です。」

医療サービスが行き届いていない地域社会に新型コロナウイルスワクチンを届けるため、フェデックスは、地域社会に関わる米国内外の非営利組織に対し、現金400万ドルと輸送支援の現物出資を約束しました。 Direct Relief、International Medical Corps、Heart to Heart Internationalなどがその一例です。

フェデックス エクスプレス、アメリカ地域社長兼グローバルサポート担当エグゼクティブ バイスプレジデントのリチャード・スミスは述べています。「フェデックスが1973年にネットワークを発足させたのはまさに、時間厳守が求められる重要貨物の迅速な輸送のためでした。約50年後の今、非常に重要な新型コロナウイルスワクチンの輸送を担うことで、我々は会社設立時のミッションを忠実に遂行しているのです。」

ファイザー・グローバル・サプライ社長マイク・マクダーモット氏は述べています。「これは歴史的な瞬間です。ワクチン開発とその展開における偉業とも言えるでしょう。必要としている米国中の人々に当社の製品を届けるには、優れた物流管理システムが不可欠です。命を救い、パンデミック終息を目指すこの歴史的な活動にあたり、フェデックス社と手を取り合えることに感謝します。」

テクノロジーについて:

フェデックスでは、輸送中の貨物に関する情報は、貨物そのものと同等に重要だと考えます。温度に敏感なワクチンが、FedEx First Overnightサービスによって、迅速かつ安全にフェデックス エクスプレスのアメリカ国内ネットワーク間を移動できるようにするために、 Bluetooth Low Energy(低消費電力の通信モード)センサーを使用した、フェデックスのモニタリング機器SenseAware IDがワクチン貨物に添付され、モニタリングに活用されます。発送地から仕向地まで、フェデックス・プライオリティ・アラートの専任カスタマーサポート担当者が、SenseAwareモニタリングテクノロジーを用い、ほぼリアルタイムでワクチン貨物の位置を追跡します。 このテクノロジーを補うのがFedEx Surroundプラットフォームです。これは、人工知能と予測ツールを活用して貨物に関する状況を積極的にモニタリングし、カスタマーサポート担当者が配送時間の遅延を招き得る荒天や渋滞発生時に対応できるよう設計されています。

フェデックスのネットワークに関するデータ:


  • 47年をかけて構築されたフェデックスのネットワークは、5,000超の施設、670超の航空機、18万超の車両から構成されています。そして何よりも大切なのが、世界中で勤務するおよそ60万人の献身的なチームメンバーです。
  • フェデックス エクスプレスの現在の飛行運航数は毎月約32,000フライトです。その約半数が、ワイドボディ機による運航です。
  • フェデックス エクスプレスは、5つの大陸に90以上のコールドチェーン施設を保有しています。施設は今後さらに拡充される予定です。
  • ワクチン輸送にドライアイスが必要となる可能性について、フェデックス エクスプレスは、毎月、約50万のドライアイス貨物を輸送しており、大量輸送にも安全に対応することができます。