Asia Pacific, Middle East & Africa (AMEA)

フェデックス、モデルナ社が開発した新型コロナウイルスワクチンの第1便をアメリカ全域に向けて出荷

マッケソン・コーポレーションが扱うモデルナ社製COVID-19ワクチン第1便の出荷開始

メンフィス、テネシー州 2020年12月19日-フェデックス コーポレーション(NYSE: FDX)の子会社で、国際総合航空貨物輸送会社のフェデックス エクスプレス(以下、フェデックス)は本日、マッケソン・コーポレーション(医薬品サプライチェーン管理および関連ソリューションを提供する企業)が扱う、モデルナ社の新型コロナウイルスワクチンについて、全米に向けて第1便の出荷に着手しました。

フェデックス エクスプレスは、食品医薬品局(FDA)がモデルナ社製新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を承認したことを受け、当ワクチンと投与に必要な用品一式の輸送を開始します。輸送には、配送状況をモニタリングするフェデックス・プライオリティ・アラート®を付帯したFedEx Priority Overnight®サービスを使用します。 新型コロナウイルスワクチンは、マッケソン社、連邦政府の「ワープ・スピード作戦」チームそして州・地方政府関係者との数ヵ月にわたる準備と綿密な計画を経て、全米の予防接種センターに配送されます。 フェデックスは、追加のワクチンおよび関連重要物資の輸送計画についても引き続き、ヘルスケア産業のお客様と緊密に連携していきます。

フェデックスでは、ファイザー社とビオンテック社が共同開発したワクチンについては、先週から全米各地への積極輸送を始めています。 また、早ければ来週にはカナダでワクチン輸送を開始する予定で、あわせて他の国へのワクチン輸送開始に向けて準備も進めています。 フェデックスでは、温度管理ソリューション、リアルタイムに近い情報を受け取ることができる輸送モニタリング、ワクチンやバイオサイエンス関連貨物の迅速な輸送を実現する専門のヘルスケアチームを有し、新型コロナウイルスワクチンの国際輸送に対処できる体制が整っています。

フェデックス コーポレーション社長兼COO(最高執行責任者)のラジャッシュ・スーブラマニアンは、次のように述べています。

「新型コロナウイルスによるパンデミックの終息を支援するこのワクチン輸送は、当社の歴史の中で最も重要な仕事のひとつであり、我々はワクチンの安全かつ効率的な輸送に注力しています。パンデミック発生以降、我々は人道支援の取り組みについて語ってきましたが、今まさしく我々が何者で、何をする企業なのかを示す時なのです。」

フェデックス エクスプレス社長兼CEOのドン・コレランは次のように述べています。

「フェデックスのチームと輸送ネットワークは、米国そして世界のその他の国・地域でワクチン輸送というミッションを遂行できる類まれな存在です。フェデックスはパンデミック発生以降これまで、重要なサプライチェーンの稼働を維持し、増加する輸送需要への対応、そして、9,600個以上の人道支援物資貨物の国際輸送を行ってきましたが、ワクチン輸送もこうした取り組みの延長線上にあります。」

医療サービスが行き届いていない地域社会にも新型コロナウイルスワクチンを届けるため、フェデックスは、地域社会に関わる米国内外の非営利組織に対し、現金400万ドルと輸送支援の現物出資を約束しています。 Direct Relief、International Medical Corps、Heart to Heart Internationalなどがその一例です。

フェデックス エクスプレスのアメリカ地域社長兼グローバル・サポート担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントのリチャード・W・スミスは次のように述べています。「フェデックスは、ヘルスケア業界のお客様との間に深い関係を築き、数十年にわたってそのニーズに応えてきました。我々のサービスと輸送ネットワークは、まさに今回のために構築されたものです。先進技術への投資とともに、パンデミック終息に貢献するという歴史上重要な取り組みにおいて、我々はマッケソン社やモデルナ社を支援する用意ができています。」

テクノロジーについて:

フェデックスでは、輸送中の貨物に関する情報は、貨物そのものと同等に重要だと考えます。温度に敏感なワクチンがFedEx Priority Overnightサービスによって迅速かつ安全にフェデックス エクスプレスのアメリカ国内ネットワーク間を移動できるように、ワクチン貨物にはBluetooth Low Energy(低消費電力の通信モード)センサーを使用したフェデックスのモニタリング機器SenseAware IDが添付されます。 発送地から仕向地まで、フェデックス・プライオリティ・アラートの専任カスタマーサポート担当者が、SenseAwareモニタリングテクノロジーを用い、ほぼリアルタイムでワクチン貨物の位置を追跡します。 このテクノロジーを補うのがFedEx Surroundプラットフォームです。これは、人工知能と予測ツールを活用して貨物に関する状況を積極的にモニタリングし、カスタマーサポート担当者が配送時間の遅延を招き得る荒天や渋滞発生時に対応できるよう設計されています。

フェデックスのネットワークに関するデータ:


  • 47年をかけて構築されたフェデックスのネットワークは、5,000超の施設、680機の航空機、20万台の車両、そして何より重要な、世界中で勤務するおよそ60万人の献身的なチームメンバーから構成されています。
  • フェデックス エクスプレスの現在の飛行運航数は毎月約32,000フライトです。その約半数が、ワイドボディ機による運航です。
  • フェデックス エクスプレスは、5つの大陸に90以上のコールドチェーン施設を保有しています。施設は今後さらに拡充される予定です。
  • ワクチン輸送にドライアイスが必要となる可能性について、フェデックス エクスプレスは、毎月、約50万のドライアイス貨物を輸送しており、大量輸送にも安全に対応することができます。