シンガポール、2026年6月29日 — フェデラル エクスプレス コーポレーション(以下、フェデックス) は、2026年7月8日に施行される米国消費者製品安全委員会(CPSC)の電子申告(e-filing)義務化を控え、アジア太平洋地域の企業に対する支援を強化しています。
この新たな規制では、安全性に関する監督の強化とコンプライアンスの透明性向上を目的として、米国に輸入される消費者製品に対し、より厳格なデータ提出要件が導入されます。通関申告時には、検証済みの製品安全データに加え、電子形式の証明書類の提出が求められます。これにより、アジア太平洋地域の輸出企業にとっては、出荷前の製品情報の収集・管理・送信方法に大きな変化が生じます。
こうした規制変更に先立ち、フェデックスはアジア太平洋地域の12市場においてお客様向けウェビナーを開催し、中小企業から多国籍企業まで、5,000人を超える参加者に情報提供を行いました。本ウェビナーでは、規制対象となる製品の特定方法、必要なコンプライアンスデータの準備、ならびに規制施行後の通関遅延を最小限に抑えるための再現性の高い業務プロセスの構築について、実践的なガイダンスを提供しました。
認知度は高まる一方、実務面での準備は依然として課題
ウェビナー参加者を対象に実施したアンケートでは、CPSC電子申告義務化に対する認知度は高まりつつある一方で、実務面での準備は依然として十分に進んでいないことが明らかになりました。
- 米国向けに消費者製品を輸出しているアジア太平洋地域企業の約3分の2(64%)が、まだ対応準備が整っていないと回答しました。その内訳は以下のとおりです。
- 要件は理解しているものの、まだ具体的な対応に着手していない(28%)
- 米国向け出荷に大きな混乱が生じると見込んでいる(18%)
- 残る36%は一定の準備ができていると回答したものの、完全に対応体制を整えている企業は15%にとどまっています。
製品安全データに関する要件や電子文書の基準、証明書情報の参照方法への対応が完了していない企業は、米国での通関遅延や罰則、さらには輸入拒否のリスクに直面する可能性があります。また、製品登録からデータ検証に至るまでのCPSCコンプライアンス対応プロセス全体には、最長で6か月を要する場合があります。
CPSC規制の対象範囲の明確化とデータのデジタル事前検証が最優先課題に
アジア太平洋地域企業が最も求めているのは、規制内容の明確化です。アンケートでは、CPSC規制の対象となる製品の特定を支援する情報やサポートへのニーズが最も高く(32%)、次いでデータの事前検証を行うデジタルツール(23%)、適用範囲や登録手続き、必要書類に関する分かりやすいガイダンス(19%)が挙げられました。
施行が近づく中、企業は通関遅延の削減と、コンプライアンス要件を業務プロセスに組み込むためのソリューションを重視しています。特に評価が高かった機能は以下のとおりです。
- 最新の規制情報と体系的なガイダンスを一元的に提供する情報リソース(31%)
- 書類作成およびコンプライアンス業務を効率化する統合ワークフローツール(27%)
- 貿易コンプライアンスおよび通関の専門家へのアクセス(17%)
複雑な貿易規制への対応を、お客様の安心へとつなげる
フェデックスのアジア太平洋地域社長のサリル・チャリは次のように述べています。
「この規模の規制変更は、国際的に事業を展開する企業にとって対応の複雑化を招く可能性があります。フェデックスは、お客様が新たな基準に自信を持って対応しながら、貨物の輸送を円滑に継続できるよう、コンプライアンス対応を分かりやすくシンプルなものにすることに注力しています。」
CPSC規制への対応を支える専門知識とツールを提供
フェデックスは、統合型のデジタルソリューション、規制対応に関するガイダンス、そして豊富な輸送業務の知見を通じて、お客様が今回の制度変更に円滑かつ確実に対応できるよう支援しています。コンプライアンス対応の簡素化と、必要な手続きを既存の出荷業務プロセスへ組み込むことにより、業務への影響を最小限に抑えながら、正確かつ適時な申告を支援します。
1. デジタルソリューションにより、CPSCのデータ収集・申告を効率化
デジタルによる事前検証が企業の重要課題として挙がる中、フェデックスはコンプライアンス対応を簡素化するため、CPSC電子申告機能を出荷プラットフォームに統合しました。
- FedEx Ship Manager™やFedEx APIを含むフェデックスのデジタル出荷プラットフォームには、CPSC電子申告機能が統合されています。これにより、お客様は既存の出荷業務フローの中で、適合証明書(Certificate of Compliance)データをシームレスに提出することができます。また、PGAメッセージセットの7項目すべてを提出する方式と、CPSC Product Registryに事前登録された製品向けの3項目簡易参照方式の両方に対応しています。
- フェデックスのデジタルソリューションでは、CPSC適合証明データの提出に関するステップごとのガイダンスも提供しており、規制対象製品の米国向け出荷において、効率的で再現性の高い業務プロセスの構築を支援します。
2. 実践的なガイダンスと専門家サポート
製品登録には最大6か月を要する可能性があり、7月の施行期限が迫る中、フェデックスは以下を含むお客様への支援プログラムを展開しています。
- CPSC規制対象製品の特定、必要なコンプライアンスデータの準備、および登録手続き開始に関する個別案内とステップ別ガイドの提供
- 書類作成や通関手続きに関する個別支援を行うフェデックスの貿易コンプライアンスおよび通関手続きに関する専門家へのアクセス
- 米国CPSC規制対象製品に関するページにおいて、最新の通関規制情報、必要書類、サービス概要資料、および各種チュートリアルを提供
最新の米国コンプライアンス情報および各種サポートは、FedEx U.S. Tariff Hubをご参照ください。
調査概要
本リリースの調査結果は、2026年4月および5月にフェデックスがアジア太平洋地域12市場(シンガポール、フィリピン、マレーシア、オーストラリア、ニュージーランド、香港、インドネシア、タイ、日本、台湾、韓国、中国)で実施したウェビナー参加者から収集したデータに基づいています。これらのウェビナーには合計5,000人を超えるお客様が参加し、業種や企業規模の異なる企業から500件を超えるアンケート回答が寄せられました。