シンガポール、 2025年11月3日 — フェデラル エクスプレス コーポレーション(米国:以下、フェデックス)はアジア域内で増加する貿易需要に対応し、お客様企業へのグローバルアクセス、輸送能力、輸送スピードを向上させるため、東南アジアにおけるネットワークを強化しました。
ペナン発着の新直行便でマレーシアの地域間アクセスを強化
フェデックスは、アジア太平洋地域ハブを構える広州白雲国際空港と、マレーシアのペナン国際空港を結ぶ直行貨物便を新たに就航しました。ボーイング767型貨物機による週5便(月~金)の運航により、ペナン向け専用の輸送能力を確保します。これにより、お客様への輸入貨物の配達が1時間早くなり、幅広い業界のサプライチェーンの効率化に寄与します。
加えて、クアラルンプール発のアジア向け出荷における、マレーシア・クランバレー地域の集荷締切時間を1時間延長し、現地のお客様にさらなる柔軟性を提供します。
今回のネットワーク強化は、アジア全体の輸送力を強化するフェデックスの長期的コミットメントの一環です。フェデックスは最近マレーシアにて、今後開設予定のペナン国際物流エアロパーク(PILA)内に約10万平方フィート規模の物流施設を開発する覚書を、ペナン開発公社(PDC)と締結しました。総投資額は4,600万リンギット(約14億円)で、2028年の完成を目指しており、ASEAN地域の物流インフラを強化し、域内貿易の流れを加速させます。
タイにおける輸送能力を拡充
フェデックスは、広州白雲国際空港とバンコク・スワンナプーム国際空港間を結ぶボーイング767型貨物機による週5便の運航を追加しました。これにより、バンコク向けの輸送能力が増加し、さらにシンガポールの南太平洋地区ハブ経由で米国を含む世界各地へのアクセスが向上します。タイのお客様はアジア太平洋地域内外の市場へ、より安定的かつ迅速に貨物を届けられるようになります。
アジア太平洋地域 マーケティング&カスタマーエクスペリエンス担当上級副社長 サリル・チャリは次のように述べています。
「アジア太平洋地域は世界貿易成長の原動力であり、東南アジアはその中心にあります。当社が進めるネットワークとインフラの強化は、競争の激しいグローバル経済でお客様企業が成長するために必要なスピード、信頼性、そしてグローバル市場へのアクセスを提供するという、長期的なコミットメントの表れです。」
東南アジア貿易の拡大を支えるフェデックスの取り組み
現在の東南アジアの貿易活動は加速の一途をたどっています。ASEAN全体の貿易総額は2024年に3.8兆ドルに達し、2025年上半期にはASEAN諸国・中国・日本・韓国の輸出額が前年同期比7%増を記録しました。これはアジア全体のより繋がりのある経済を表しています。東南アジアがグローバルな製造拠点として台頭する中、技術開発の中心地、生産拠点、新興市場を結ぶ高成長ルートでは、柔軟性と信頼性を備えた物流ネットワークが不可欠です。
フェデックスは、世界貿易の成長エンジンとしての同地域の重要な役割を支援するため、2025年9月にベトナム北部のサービスを拡充し、ハノイと韓国を結ぶ追加の出荷便を開設しました。これは、主要アジア市場とのアクセスを向上し、東南アジア企業が貿易において果たす役割の拡大を支援するものです。