シンガポール、2025年8月21日 —フェデラル エクスプレス コーポレーション(米国:以下、フェデックス)は、ジュニア・アチーブメント(JA)と共同で、シンガポールで開催した「2025年 FedEx/JA インターナショナル・トレード・チャレンジ(以下、FedEx/JA ITC)」アジア太平洋地域大会の受賞者を発表しました。
今年のFedEx/ JA ITCには、香港、インドネシア、日本、マレーシア、フィリピン、韓国、シンガポール、タイ、ベトナムの9つの市場から4,700名以上の学生が参加しました。最終選考には54名がシンガポールに集まり、フランスをターゲット市場とした、廃棄された繊維をアップサイクルして持続可能な消費財に生まれ変わらせる環境に優しい製品の市場参入戦略を策定する課題に挑みました。
今回の課題は環境問題や持続可能な未来における企業の役割に対する消費者の高い関心を反映したものでした。参加した学生は多様な文化への理解を深めるため、異なる国/地域出身の2名1組のチームを編成し、シンガポールを代表する起業家や中小企業経営者で構成された審査員に向けてビジネスアイデアを発表しました。
フェデックスのアジア太平洋地域社長のカワール・プリットは以下のように述べています。
「フェデックスは約20年にわたり本プログラムを支援し、若い起業家が国境を越えて社会の課題に取り組む力を育むことに尽力してきました。今日、よりグローバルに結びついた経済環境において、イノベーションは、より賢く強靭なサプライチェーンの構築と密接に関わっており、次世代のビジネスリーダーはその変革の最前線に立っています。彼らの創造性、決断力、グローバルマインドセットを育むことで、我々は持続可能でつながりのある、複雑な国際貿易の課題を乗り越える未来の商取引に投資しているのです。
今年のコンテストの優勝チームは、韓国出身のJamie Smithさんとベトナム出身のKathy Nguyenさんのチーム Spicy Noodlesでした。両名は、廃棄された繊維をカスタム刺繍アートに生まれ変わらせる、環境に優しいアップサイクルブランドという革新的なコンセプトで審査員を魅了しました。
準優勝の2チームは、フィリピン出身のJanelle Anika S. Tanさんと香港出身の Royden SoさんによるチームInnovementで、廃棄繊維から作られたスマート壁面パネルを開発する案を策定しました。また、タイ出身のPanasarn Traithavilさんとベトナム出身のLan Anh PhanさんによるチームT ReTexは、住宅用ソーラーパネルの新たな製品を提案しました。
優勝したJamie SmithさんとKathy Nguyenさんは次のように述べています。
「アジア太平洋各地から集まった優秀な仲間たちと競い合えたことは、私たちにとって大きな転機となりました。このチャレンジを通じて、教科書の理論を超えた実践的な問題解決に取り組み、国際貿易の成功にはビジネスの知識だけでなく、文化的な感受性や真の協働が不可欠であることを学びました。この経験によって、国境を越えて意味あるインパクトを生み出す起業に挑戦する自信を得ることができました。」
JAアジア太平洋地域プレジデント兼CEOのMaziar Sabet氏は次のように述べています。
「アジア太平洋地域の若者を集めるたびに、私たちが目にするのは才能だけでなく、ビジョン、推進力、そして皆のためにより良い未来を築こうとする勇気です。FedEx/JA ITCは、若いリーダーたちが協働し、国境を越えてつながり、変革の担い手として成長することを後押しします。JAは、子どもや若者が持つ潜在力を引き出すことに引き続き深く取り組んでいます。彼らは信頼され機会を与えられたとき、世界へと踏み出すだけでなく、自らの力でより良い未来を築いていくのです。」
フェデックスは、次世代のリーダーが成功するためにはメンタリングへの投資が不可欠であると考えています。そのため、今回初めて、アジア太平洋大会の受賞者には世界的な商取引への理解を深める特別な機会が提供されます。受賞者は各国のフェデックスのオペレーション施設を訪問し、チームメンバーと交流します。この実地体験により、グローバル物流とサプライチェーンマネジメントの複雑さに対する貴重な洞察を得ることができ、起業家としての歩みに実務的な知識を補完できます。
FedEx/JA ITCは、フェデックスとJA Asia Pacific(JA Worldwideの一員)が共催するプログラムで、過去19年間でアジア太平洋地域の延べ5万人超の学生が、教室学習と実践的なチーム演習を通じてビジネス・経済・国際貿易の世界に触れてきました。フェデックスはJA ITCを通じて若い起業家を支援することに加え、アジア太平洋地域の中小企業を支援するスモールビジネス助成金コンテスト(英文)も実施しています。
起業家やビジネス界の有識者で構成された審査員は、大会の運営と学生たちの取り組みを高く評価しました。以下、審査員から寄せられたコメントの抜粋です。
Aire創設者 Nivedita Venkateish氏
「JAの審査経験は非常に意義深いもので、未来を担うのは次世代だと、改めて希望を感じました。若者たちの努力と提案には心から感銘を受けました。」
The Walt Disney Company コーポレート・コミュニケーション担当副社長 Belina Tan氏
「学生のプレゼンテーションに込められたエネルギー、創造性、そして質の高さに感銘を受け、アジア太平洋地域から登場する次世代の起業家たちに非常に期待しています。」
Out of The Box Edu共同創設者 Kloe Ng氏
「わずか48時間で生み出されたアイデアとプレゼンテーションは驚くべきものでした。若者から学ぶことは本当に多くあり、この貴重な経験が彼らの人生を通じて起業家としての成長を後押しすることを願っています。」
Foodpanda グロース・イノベーション責任者 Ze Ming Chan氏
「若い世代が異なる言語や文化、時間的制約を乗り越え、これほど創造的で説得力のあるビジネスの提案を行う姿は常に刺激的です。毎年このチャレンジを開催するJAとFedExに敬意を表します。」
ICE シニアディレクター Rodney Geres氏
「FedEx/JAの学生コンペティションは、次世代を未来のリーダーや起業家として育成する模範的な取り組みだと感じました。学生たちが学びを得られたことを願うと同時に、私たち審査員自身も多くを学びました。アジア各地から集まった素晴らしい学生たちと仕事や人生の経験を共有できたことは本当に心温まる1日でした。」
Francis LLC 創設者兼CEO Camille R. Blair氏
「FedExとJAのパートナーシップは、次世代が自分たちのアイデアを想像力の限り広げ、世界に羽ばたけることを学ぶためのプラットフォームを作り出しています。このチャレンジの審査は、その影響を間近で体験する特別な機会でした。」
Tigris Water Company ディレクター Daniel Yeung氏
「アジアの次世代の成果と潜在力は、私たちの未来に大きな自信を与えてくれます。」
Beep 共同創設者兼CEO Kristoffer Jacek Soh Zhi Wei氏
「10年前、JAのSocial Innovation Relayで優勝したことが、私が起業の世界に飛び込むきっかけとなりました。本日は審査員としてもう一方の立場に座り、学生たちによる非常に完成度の高いプレゼンテーションを拝見できたことを光栄に思います。彼らが自らの情熱や声を見つける旅路において、この経験が道しるべとなることを願っています。」